2022年10月27日、イーロン・マスク氏(以下、マスク氏)は440億ドル(約6兆5000億円)でTwitter社の買収を完了しました。これに伴い、マスク氏はTwitterの最高経営責任者(CEO
)に就任し、取締役を全員解任しました。
アメリカの有力紙ワシントン・ポストによると、人員削減の第1弾として、総従業員の25%をリストラする計画とのことです。さらにブルームバーグ通信は、同氏が従業員の約半数を削減する計画だとも報じています。Twitter社の従業員数は2021年末時点で7000人を超えています。25%は約2000人、約半数なら3500人以上に相当します。
これらのことから、マスク氏はただ株式を保有するだけでなく、Twitterの大規模な改革を行っていく姿勢が見て取れます。
イーロン・マスク氏とは、どのような人物なのか
マスク氏は南アフリカ共和国出身のアメリカで活動する実業家、エンジニア、投資家です。宇宙開発企業である「スペースX」、電気自動車企業の「テスラ」、「PayPal」の前身である「X.com」の創業者でもあります。
2016年12月には、アメリカの経済誌『フォーブス』が発表した世界で最も影響力のある人物ランキングで21位に選出されました。2022年の推定保有資産は2190億ドル(約27兆円)で、世界長者番付第1位の人物とされています。
さまざまな分野の企業を次々に創設するカリスマ的経営者であると同時に、「2035年までに人類を火星に移住可能にする」といった言葉に表されるように、企業活動の枠を超えたイノベーターでもあります。
そのようなマスク氏がTwitterを買収したのにはどのような理由、目的があるのでしょうか。
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