自分の思うように過ごせる1人暮らし。その自由さを満喫したいと思う一方で、どれくらいの生活費が必要なのかが気になるという人も多いでしょう。一口に1人暮らしといっても、住む場所によって1カ月の生活費は異なります。
実際に1人暮らしを始めるとどのくらいの生活費がかかるのか、All About編集部は1人暮らし世帯を対象にアンケートを実施し、東京都と地方都市(札幌、名古屋、大阪、福岡)のそれぞれの生活費についてリサーチしてみました。
東京vs地方都市、1カ月の家賃相場は? 札幌では、1LDKでも「5万円」
固定費の中で最も高いのが家賃。東京と地方都市とでは家賃にどのような違いがあるのでしょうか。
アンケート回答によると、東京では1カ月の家賃幅(ワンルーム~1LDK)は4~11万5000円、平均は「7万6467円」、地方都市では、家賃幅(ワンルーム~2LDK)4万4000円~8万4000円で平均は「6万625円」でした。東京の家賃は地方都市の家賃よりも平均1万5000円以上高いことが分かります。
東京のワンルーム最高額は「8万円(大田区・28歳・年収400万円)」、地方都市では最高「6万2000円(大阪市・35歳・年収500万円)」。また東京では1Kで、「8万1000円(渋谷区・42歳・年収300万円)」「8万2000円(品川区・29歳・年収350万円)」「9万4000円(品川区・28歳・年収600万円)」の家賃がかかりますが、地方都市では、1Kで「4万5000円(名古屋市・32歳・年収350万円)」「6万2000円(大阪市・24歳・年収170万円)」と安め。
地方都市では、1LDKでも「4万4000円(札幌市・35歳・年収300万円)」「5万円(札幌市・29歳・年収250万円)」「7万円(大阪市・30歳・年収350万円)」、2LDKでも「7万円(札幌市・28歳・※同棲)」「7万3000円(名古屋市・27歳・※同棲)」と広い間取りでも東京のワンルームと変わらない家賃で住めることも分かります。
東京vs地方都市、家賃以外でかかる生活費は平均いくら?
次に、家賃以外の支出についても項目別に見ていきましょう。
1カ月の食費は、東京では3万円前後かかっている人が多いですが、地方都市では、1万5000~3万円が平均的。東京の方がやや高めになるようです。光熱費についても、東京の方が1000~2000円ほど高めになっています。
その他の支出としては、東京では交際費に4万円前後かける人が目立ちました。一方で、地方都市では趣味に3万円、長期連休がある月はレジャー代に7万円使うといった声も。食費や光熱費といった必要経費以外の娯楽費用は地方都市の方が若干多いのかもしれません。また、「冬の灯油代に月7000円(札幌市・35歳)」と、寒い地域ならではの支出も見られました。
東京都でも地方都市でも、「もっと豊かな生活がしたい(板橋区・21歳)」「もう少し費用を抑えたい(大阪市・35歳)」「生活するだけでギリギリ。(中略)もう少しゆとりのある生活が出来る様になりたい(福岡市・44歳)」など、厳しい生活をしている人の声が目立ちました。地方都市在住のアンケート回答者では、1カ月の生活費が合計10万円を切る人も数人いるなど、かなり節約に励んでいる印象です。
実際に1人暮らしをしている人のリアルな声、いかがでしたでしょうか。日々の生活の中で節約しやすい項目は人によって違いますが、1つ1つは微々たる金額でも積み上げていくと意外にまとまった金額になるものです。支出を抑えすぎてつらくならないよう、許容範囲の中で上手に節約しながら収支のバランスを整え、1人暮らしを満喫してくださいね。
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