M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
#4のテーマは直近のK-POPイベントに参加して気付いたファンの変化や、日本人K-POPアイドルの増加について。見えてきたキーワードは「オタクの地位向上」と「シームレス」!?
【前回の記事(#3)はこちら】
コロナ禍はK-POPにとって「追い風」だった? Z世代ファンが急増した背景
編集担当・矢野(以下、矢野):やっと世の中が動いてきたといいますか、音楽イベントはかなり復活しています。ゆりこさんも3年ぶりにSMTOWNやKCONに行かれたとおっしゃっていましたが、どうですか? ファン層やお客さんの変化とか感じたりしますか?
K-POPゆりこ(以下 ゆりこ):若い人が多い! コロナ禍以前からいわれていたことですが、コロナ禍の2、3年を挟んでより一層10代、20代が一段と増えた気がします。あと男性も多かったですね。
矢野:家にいる時間とセットでYouTubeやSNSを見る時間も増えましたし、それがK-POPにとっては追い風だったのかも。コロナ禍であらゆるものがストップした中でも、K-POPや韓国エンタメは「動いている」ように見えました。特にスマホネイティブな若い世代へしっかり届いたのではないでしょうか。
ゆりこ:よく考えてみると、BTSの『Dynamite』『Butter』の大ヒットとグラミー賞ノミネートもコロナ禍の中の出来事ですもんね。コロナ禍に入る直前にデビューしたTOMORROW X TOGETHERや2020年デビューのaespa、ENHYPENなどもしばらくツアーができないハンデを感じさせないほど活躍してました。Stray Kidsもアメリカビルボード 200で1位を取ったり。
矢野:ハイクオリティーの映像コンテンツとの相乗効果もあったり……。BLACKPINKやBTSのオンラインライブも超豪華だったじゃないですか。どのグループのミュージックビデオも華やかで、ダイナミック。そして、ときどき生配信で素に近い姿で交流してくれたりするからもう……、ハマるでしょ(笑)。その圧倒的なパワーや親近感に救われたり、元気づけられたりした人は多いと思います。僕もTWICEのVlogでオフショット感あふれるメンバーたちに癒されました。
ゆりこ:音楽だけじゃなく、ドラマも絶好調で。きっと裏では苦悩や苦労があったはずなのにね。いろいろなニュースを通してK-POPや韓国ドラマの人気ぶりを知っていたはずなのに、リアルのイベント会場に足を運んでみて、改めてハッとしましたよ。ああ、こんなに多くの若者たちに愛されてるんだなって、やっと肌で実感できた。かといって「世代交代」ってことではないなとも思ったんです。オトナのファンもしっかり残っていて。
矢野:親子のお客さんも多かったんじゃないですか? 以前のトーク会で「韓国エンタメファンは世襲制」みたいなお話をしたような……。