10月29日、韓国の繁華街・梨泰院(イテウォン)で、狭い路地に殺到した人たちが圧死して命を落とすという痛ましい事故が発生しました。楽しいはずのハロウィンで起こった未曽有の大惨事に、SNSは追悼コメントであふれています。
「街のイメージがドラマから事故になるのが悲しい」
梨泰院は大人気ドラマ『梨泰院クラス』のロケ地としても知られる観光地。第2話で主人公がハロウィンの夜に梨泰院を訪れた際、その雰囲気を気に入って出店を決めるシーンも印象的でした。
日本でもリメイク版『六本木クラス』(テレビ朝日系)の放送から間もないこともあり、SNSでは被害者を追悼する声とともに「梨泰院のイメージがドラマからこの事故になってしまうのが悲しい」といった声も上がっています。
日本版リメイクが「六本木クラス」になった理由
『梨泰院クラス』は、韓国のWebtoon(縦型スクロールWebマンガ)を原作として制作されたドラマです。2020年3月にNetflixで配信され、日本でもブームを巻き起こしました。
日本版リメイク『六本木クラス』も大人気となりましたが、制作発表時、SNSでは「ダサい」「梨泰院=六本木なのおもろすぎ」といった否定的な声も上がっていました。
参考記事:梨泰院クラスの日本版リメイク『六本木クラス』はタイトルがダサい? 他にしっくりくる「日本の梨泰院」はあるのか
ただ、同ドラマの原作は韓国ドラマの『梨泰院クラス』ではなく、原作のWebtoonを日本の設定に置き換えて翻案(ローカライズ)されたマンガ『六本木クラス』(2017年配信開始)です。
漫画配信サービス「ピッコマ」担当者によるインタビュー記事によると、外国人が多く飲み場も多い特徴から、日本だと六本木がふさわしいだろうと考えたとのこと。ドラマリメイクに際してタイトルを付けたのではなく、翻案マンガの時点で『六本木クラス』だったんです。