「脱・見る専」でK-POPにもっと沼る
矢野:単刀直入ですが……最近K-POPにハマり始めた人に、情報収集のコツやSNSの使い方についてアドバイスするとしたら。ゆりこさんは何て答えますか?
ゆりこ:いまだに正解を断言できない永遠の課題……って答えたら終わっちゃいますよね(笑)。かなり当たり前すぎる話で申し訳ないのですが、まずはTwitterで公式と気になるファンアカウントをたくさんフォローしてみる。今はTikTokの勢いが凄まじいですが、K-POPの情報取得に関してはまだTwitterを押さえておいて損はないかと。韓国の情報を日本語に翻訳してくださる方や海外在住の方のアカウントを見るのもおすすめです。ハングルが読めなくても韓国での最新情報が分かったり、各国での受け止められ方や文化を垣間見ることができたりして興味深いですよ。
矢野:僕はハングルが読めないので、本国情報を訳してくださるのは助かりますし、頼りにしています。しかも無償で訳してくれているという利他的な精神! あと確か……事務所やアーティストごとにコミュニケーションアプリ(?)のようなサービスがあるんですよね?
ゆりこ:はい。例えば「Weverse」が有名です。BTSが所属するHYBEの子会社が運営する「ファンコミュニティプラットフォーム」で、HYBE所属アーティスト以外にもBLACKPINKをはじめとするYGエンターテイメントのグループなど他社グループも参加しています。アーティストとファン、ファン同士がメッセージを交換できたり有料で限定コンテンツが見られたりする、ファンだけが集うSNSでありオンラインファンクラブのような感じです。他にも「DearU bubble」や「UNIVERSE」、SMエンターテイメントが9月にローンチした「KWANGYA CLUB」などがあります。推しのグループができたら、そういったサービスがあるかどうかチェックしてみていただけたらと思います。ただ、今のところの感想として「Weverse」以外はちょっと使いにくい気も……。
矢野:今後ブラッシュアップされていくかもしれないですよね! では今回はいわゆる一般的なSNS(Twitter、Instagram、TikTok)の話を中心に進めていきましょうか。公式アカウントだけでは100%カバーできないというK-POP情報(笑)。ファンの皆さんの発信で知ることも多々ありますね。一方で「見る専」になってしまう自分もいて……。
ゆりこ:見る専だっていいと思います。Twitterに限って言うと、若い世代は見る専が多いと思いますし。ただ、もしできたら……曲の感想やインタビューを読んで感じたことなど何でも良いのでアウトプットしてみると違った世界に踏み込めるとも思っていまして。発信していくと共感してくれる仲間や、興味を持ってくれる人が集まってきます。私も実際にSNSを通じてリアルのライブ仲間ができましたよ。
矢野:発信はする人としない人がパックリ分かれるように思ってます。恥ずかしさより「恐れ」もあるはずなんです。反応がなくても寂しいし、マイナスなコメントや炎上も怖い。でも発信する人の下へ自然と情報や同志が集まってくるんですよね。