最近の冷蔵庫には、メインの「冷蔵室」「野菜室」「冷凍室」に加え、「チルド室」や「パーシャル室」があるものが増えています。チルド室は分かってもパーシャル室は分からない、もしくはその逆、という人もいるかもしれません。
全国500人に聞いたアンケート結果と合わせて、All About家電ガイドの田中真紀子さんに「チルド室」と「パーシャル室」の違いを教えてもらいました。
「チルド室」と「パーシャル室」の違い、知っている人はわずか6.6%
All About編集部は8月10~12日、全国500人を対象に「冷蔵庫」に関するアンケート調査を実施しました。「『チルド室』と『パーシャル室』の違い」については、「知らない」(93.4%)が大多数で、「知っている」人はわずか6.6%でした。
チルド室には何を入れている?
続いて、「チルド室に入れている食材は?」の設問では、最も多かったのが「肉や魚などの生鮮食品」(60%)。次いで「ハムやソーセージなどの加工品」(45%)、「かまぼこなどの練り製品」(20%)となりました。
比較的賞味期限が短く、冷凍はしないけれど、冷蔵庫の中で長持ちさせたい生鮮食品を入れている傾向があるようです。
家電のプロに聞いた! 「チルド室」と「パーシャル室」の違いとは?
では「チルド室」と「パーシャル室」は何が違うのでしょうか? 入れる食材に違いはあるのでしょうか? All About家電ガイドの田中真紀子さんに聞きました。
田中さん:チルド室とパーシャル室の違いは、ずばり温度。
そもそもチルド室は冷蔵室より温度が低く、肉や魚など温度管理が特に重要な食品の保存におすすめのスペースで、その温度は凍結寸前の「約0℃」に保たれています。
一方、パーシャル室の温度は食品が凍り始める「約−3℃」とさらに低いため、肉であれば通常より長く約1週間の保存が可能に。肉や魚を冷凍せずに長めに保存したいなら、パーシャル室がおすすめです。
なおパーシャル室は必ずしも搭載されているわけではありませんが、多くの大型冷蔵庫には、メーカー独自の名称や温度帯でチルド室より鮮度を長持ちさせる機能を搭載していますので、購入を検討する際はここもチェックしてみてください。
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