この数年間で働き方が大きく変わり、今後のキャリア形成について改めて考えたという人は少なくないでしょう。
不安定な状況の中、現在の仕事への充実度やキャリアへの不安、転職などについてどのような意見が多いのでしょうか。キャリアや就職・転職の研究調査を行う『Job総研』を運営するライボが、20~50代の社会人男女635人を対象に、7月6~11日に「2022年 キャリアに関する意識調査」を実施しました。
現職の仕事が充実していると感じる人は7割超え、だが……
まず現職の仕事について聞いたところ、「とても充実している」という回答が22.8%、「どちらかといえば充実している」という回答が51.0%と上位を占め、現職の仕事に充実感を覚えている人は73.8%という結果になりました。意外に現職の仕事に対してポジティブに捉えている人が多いようです。
続いてキャリアに関する悩みについて質問すると、「ある」という回答が35.7%、「どちらかといえばある」という回答が34.8%となり、合わせて70.5%がキャリアに対して何らかの悩みがあるということが分かりました。
悩みの具体的な内容として最も多かったのは「年収・収入について」が32.8%という結果に。年代別で見ても20〜50代の全世代で最多回答数となり、年収や収入について悩んでいる人が多いことがうかがえます。「昇給の査定機会が少ないのでなかなか給与が上がらない」「手取りが少なくてギリギリの生活をしている」といった切実な意見が多く見られました。その他に「仕事とプライベートのバランスについて」が19.0%、「やりがいについて」が18.3%、「転職について」が12.7%でした。
今後のキャリアへの不安がもっとも強いのは30代
今後のキャリアへの不安について質問すると、「とてもある」が27.1%、「どちらかといえばある」が44.9%となり、72.0%がキャリアへの不安を感じていることが分かりました。年代別で見ると30代が最多の80.0%でした。「現職では年収が上がる兆しが見られないので転職を考えるが、それがベストな選択なのか不安」「今の会社では通用するスキルが身についたが、このままでいいのか不安」といった声が上がっていました。
次いでキャリアへの不安が高かったのは40代で76.0%、続いて20代で67.8%という結果に。また、悩んではいるものの漠然とした不安という人は65.4%、不安の内容が明確という人は34.6%となり、漠然とした不安を抱えている人が多いというのが実情のようです。
今後転職したいと考える人の割合は全体の74.8%
今後の転職を予定しているかという質問に対して、「ある」と答えた人は43.5%、「どちらかといえばある」と答えた人は31.3%でした。74.8%の人が今後の転職を予定していると考えているようです。
”ある派”の人に転職の時期についてさらに質問したところ、「1〜3年内」が31.8%と最も多く、次いで「1年内」が26.3%、「3〜5年内」が24.2%、「5〜10年内」が17.7%でした。全体の58.1%が3年以内の転職を考えていることが分かります。
現職の仕事がある程度充実していても、漠然としたキャリアへの不安があると、現状を早めに変えたいという考えが強くなって転職への関心が高まってくると言えるでしょう。
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