会社員の口コミサイト「オープンワーク」は5月12日、「日本の働き方 10年での変化『社員クチコミ白書』」を発表しました。

登録ユーザー数457万人、1280万件を超える口コミと評価数を持つ同サイトの過去10年間のデータから、時代や価値観といった働き方の変化をまとめたものです。本記事では「残業時間」「有給消化率」を中心に紹介します。

 

10年間で月間平均残業時間は22時間減、有給消化率は19ポイント上昇

月間平均残業時間(全体)
月間平均残業時間(全体)

オープンワークに投稿された現役会社員による「月間平均残業時間」を見ると、2012年(10年前)の46時間から2021年には24時間まで減っています。
 
有給消化率(全体)
有給消化率(全体)

有給消化率も2012年(10年前)の41%から、2021年には60%まで上がっています。月間平均残業時間、有給消化率ともに、働き方改革が叫ばれ始めた2014年あたりから数値の改善が見られます。
 

最も残業が少なく有給取得率が高いのは20代

年代別で見ると、「月間平均残業時間」が最も少なかったのは20代、次いで40〜50代、最も多かったのは30代でした。2014年あたりまで20代と40〜50代では、20代の方が10時間近く残業時間が多かったものの、年々その差はなくなり、2021年には逆転する形となりました。
 
月間平均残業時間(年代別)
月間平均残業時間(年代別)

有給消化率を見ると、年代差がほとんどなかった10年前と比較し、2021年は、20代のみ他の年代よりも多く取得していることが分かります。
 
有給消化率(年代別)
有給消化率(年代別)
 

10年間で最も改善が見られた業界は?

各業界別で見ると、10年間で最も残業時間が改善されたのは、1位「建築、土木、設備工事」(37.4時間減)、2位「コンサルティング、シンクタンク」(36.9時間減)、3位「放送、出版、新聞、映像、音響」(34.6時間減)という結果に。
 
月間平均残業時間(業界別)
月間平均残業時間(業界別)

2021年時点で最も残業時間が少ない業界は、1位「ファッション、アパレル、繊維」(13.6時間)、2位「旅行、ホテル、旅館、レジャー」(16.0時間)、3位「小売(百貨店・専門・CVS・量販店)」(17.5時間)でした。

残業時間が40時間を超えているのは「コンサルティング、シンクタンク」のみ、30時間超えは5業界でした。全ての業界で改善されてることも分かっています。

有給消化率を見ると、最も改善されたのは、1位「証券会社、投資ファンド、投資関連」(30.3ポイント増)、2位「建築、土木、設備工事」(29.1ポイント増)、3位「不動産関連、住宅」(28.6ポイント増)という結果でした。
 
有給消化率(業界別)
有給消化率(業界別)

2021年時点で最も有給消化率が高い業界は、1位「通信、ISP、データセンター」(73.4%)、2位「コールセンター、業務請負」(73.3%)、3位「自動車、自動車部品、輸送機器」(71.6%)です。

TOP3はいずれも7割を超えているほか、50%を切っている業界は「建築、土木、設備工事」のみとなっています。


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