帝国データバンクは6月30日、「『食品主要 105 社』価格改定動向調査」の7月時点での調査結果を公開しました。4月の発表では、小麦や油脂といった主原料、包装材や輸送費に影響する原油価格の高騰などが理由となっていました。加えて夏以降は、急激に進んだ円安による「輸入コスト」の上昇を主な値上げ理由とするケースが目立ちます。
7〜10月で8000品目超が値上げされる予定
2022年の食品値上げは、6月末時点で6451品目が該当していると判明。以降、7月が1588品目、8月には月単で初めて2000品目を超えるとし、10月には過去最大の3000品目が予定されています。累計1万5257品目に上り、値上げ率平均は13%となっています。
急激に進む円安を背景に「1ドル130円台」を既定路線として、これまで値上げされてきた商品も「再値上げ」「再々値上げ」が検討される可能性もあるとのことです。
食品分野別トップは「加工食品」の6712品目
6月30日までのデータから、食品分野別で値上げとなった品目を見ると、最も多いのは「加工食品」の6712品目、値上げ率平均は15%でした。円安の影響と、水産品(原料)、物流・包装資材の高騰が理由とされています。次いで「酒類・飲料」の3585品目で同15%。こちらは小麦価格、ペットボトルなどの容器価格の上昇が理由です。3番目は「調味料」の2627品目で同11%、水産品(原料)と物流・包装資材の高騰、円安が理由です。
すでに数々の商品の値上げが各社から発表されていた2022年ですが、夏以降、さらに本格化する値上げに家計は大きな痛手となりそうです。
【おすすめ記事】
・イオン、7月4日からトップバリュ「マヨネーズ」など3品目値上げへ、約5000品目は価格維持
・明治が「アポロ」「果汁グミ」など167品を値上げ、家庭用チーズやレトルトカレーも対象
・メルカリ便の送料が値上げへ! 175円で送れるネコポスが210円になるのは心理的にもキツイ!?
・1000人に聞いた「値上げしてもよいと思うもの」 2位「ビール」を抑えた圧倒的1位は?
・止まらない“値上げ”ラッシュ! 「困る」「見直そう」と思うもの2位は「食パン・菓子パン」、1位は?
【関連リンク】
プレスリリース