7月6日はナンの日!
ナンの需要が高まる夏の始まりの時期であり、ちょっと無理がありますが、日付が「ナ(7)ン(6)」と読めることにちなんで制定されました。
今回は「ナン」と「チャパティ」の違いなど、知るともっと美味しくなるナン用語をご紹介します!
「ナン」と「チャパティ」の違い
インドカレー屋さんで頼めるパンといえば「ナン」が主流でしたが、最近は「チャパティ」を選べるお店も増えてきましたよね。
ナンは、発酵させて薄く伸ばしたパン生地を「タンドール窯」と呼ばれる壺型のオーブンに、叩きつけるように貼り付けて焼き上げたもの。ふっくらとしてひょうたんのような形が特徴です。
日本ではナンがインド料理を代表するパンというイメージがありますが、本場インドにおいてタンドール窯を持つ一般家庭は少なく、北インド料理を扱う高級レストランなどでのみ提供されていて、日常的に食べられているのはチャパティの方です。
チャパティは、フライパン程度の大きさで焼き上げた薄焼きパン。ナンとの違いは、精製された小麦粉ではなくアタ粉と呼ばれる全粒粉を使うこと、発酵させないこと、そして窯ではなく鉄板やフライパンなどで焼き上げることです。
ちなみに、チャパティとよく似たパンとしてメキシコ発祥の「トルティーヤ」がありますが、そちらは全粒粉ではなくコーンフラワー(トウモロコシを挽いた粉)を使うのが一般的です。
「ナン」と「クルチャ」の違い
ナンに似たパンとして、クルチャも外せません。ナンとの違いは、マイダ粉と呼ばれる中力粉を使うこと。ナンよりもソフトな食感になります。
特に日本では、中にチーズを入れた「チーズクルチャ」がテレビ番組の『孤独のグルメ』で紹介されたことで一気に有名になりました。
そのため「クルチャ=中にチーズなどの具を入れたナン」とするお店もあるようですが、本来は中に具を入れないものもクルチャと呼ばれます。
「ナン」と「フォカッチャ」の違い
ナンに一番似ているパン料理はチャパティでもクルチャでもなく、イタリア料理のフォカッチャかもしれません。
ナンとの違いは、パン生地にオリーブオイルを混ぜること、そしてタンドール窯ではなく、石窯やオーブンで焼き上げること。
料理愛好家・平野レミさんのレシピには、ナンにオリーブオイルを塗り込んだ「ナンちゃってフォカッチャ」も。ナンとフォカッチャ、生まれた国は違いますが、やはり近い存在のようです。
暑い夏に食べたくなるナン。ぜひこの機会に、楽しんでみてはいかがでしょうか。
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