エン・ジャパンは6月15日、「中小企業365社に聞いた『夏季賞与』実態調査2022」を発表しました。同社が運営する情報サイト「人事のミカタ」を利用している企業365社の人事担当者を対象に「2022年の夏季賞与」についてのアンケートを実施し、まとめたものです。
その結果、「2022年夏季賞与を支給予定」の中小企業は77%という回答に。また、31%が景気回復を「非常に感じる」「どちらかというと感じる」と答えたことなどが明らかとなりました。
中小企業の夏季賞与、77%が「支給予定」
「2022年、夏季賞与は支給予定ですか?」と聞いたところ、77%が「支給予定」と回答しており、2021年調査と同程度の水準となっています。業種別で見ると、「メーカー」が89%で最多、次いで「商社」「不動産・建設関連」が同率で82%、「流通・小売関連」が76%でした。
31%が景気回復を「感じる」と回答
「前年(2021年)と比較し、景気の上昇や回復を実感できていますか?」と聞いたところ、「非常に感じる」(1%)、「どちらかというと感じる」(30%)で、31%が景気は回復してきていると感じる、と答えています。景気回復を感じると回答した企業に理由を聞いたところ、「取引先からの依頼や打合せも増え、世間の動きが変わってきたと感じる(IT・情報処理・インターネット関連)」、「21年は新型コロナウイルスの影響で大幅な売上減少を予測していたが、減少幅が少なかった。22年は影響もほとんどなく売上回復したため(商社)」といったコメントが寄せられています。
一方、景気回復を感じないと回答した企業の理由を見ると、「ウッドショックを始め、原材料価格の上昇により利益幅の減少が見込まれる(メーカー)」、「観光業界は新型コロナウイルスの影響が長引き、全く景気回復できていないため(サービス関連)」といった声が目立ちました。
前年の支給額と比べ「増額予定」は27%、「減額予定」は12%
「前年と比較し、今年の支給予定額に変動はあるか」と聞いたところ、全体では「増額予定」が27%、「減額予定」が12%となっており、緩やかな景気回復が感じられる結果に。「増額予定」と回答した企業に理由を聞いたところ、1位「社員の意欲向上」(56%)、2位「業績が好調」(55%)、3位「物価上昇への対応」(32%)でした。「新型コロナの影響からの回復」は4位(26%)、「景気との連動」は7位(5%)となっています。
【おすすめ記事】
・2022年の「夏ボーナス」平均はいくら? 民間や上場企業の平均、業種別の予想を調べてみた
・2022年 公務員の「夏ボーナス」平均予想額は58万4900円、民間の会社員は?
・東京都の2022年民間企業「夏ボーナス」 平均妥結額は77万6077円、業種別トップは?
・中小企業の夏ボーナス「支給あり」が最多の43.0% 支給額はいくら?
・20年前の「夏ボーナス」平均はいくらだった? 平均金額や業種別の傾向をふり返ってみた【2002年】
【関連リンク】
プレスリリース