楽天が「2022夏トレンド予測」を発表、「復調消費」や「リベンジ旅行」がキーワードに

楽天グループは、今夏の消費動向を基にまとめた「2022夏トレンド予測」を発表。物販、旅行・レジャー、エンタメ、ファミリーの4カテゴリで2022年夏に注目のキーワードを選出しました。

楽天グループは6月22日、今夏の消費動向をもとにまとめた「2022夏トレンド予測」を発表しました。「楽天市場」「楽天ブックス」「楽天トラベル」「Rakuten Music」「楽天ママ割」における流通額やユーザーの利用状況をもとに、物販、旅行・レジャー、エンタメ、ファミリーの4カテゴリで2022年夏に注目のキーワードを選出したものです。
 
「2022夏トレンド予測」
 

【物販編】旅行関連商品や暑さ対策グッズのニーズが増加

物販編のトレンド予測は、「復調消費」「値上げ対策消費」「防災消費」の3つ。「楽天市場」では夏のイベントやレジャー関連商品の売れ行きが好調で、2022年3~5月と2021年同期比の流通額を見ると「水着」が約1.6倍、「浴衣」が約1.3倍、「浮き輪」が約1.6倍、「旅行用バッグ」が約2.1倍となっています。「楽天ブックス」でも「旅行関連本」が約1.6倍と、外出需要の拡大に伴う消費傾向が顕著にあらわれていました。
水着は体形をカバーできるオールインタイプや洋服のように着れて紫外線対策ができる商品が人気。デザインはレトロなもの、明るめのものが2022年のトレンド

猛暑に備えて、節約/節電に役立つ暑さ対策グッズの需要も拡大しています。「楽天市場」では、ネッククーラーをはじめとした「冷却グッズ・暑さ対策用品」の流通額が前年同期比で約6.7倍と大幅に伸長。食品ジャンルでは備蓄できる商品やお得な大容量品、比較的安価に購入できる“訳アリ“品の需要が拡大し、中でも「訳アリ玉ねぎ」は、流通額が前年同期比で約1.9倍と伸長。「楽天ブックス」では、「節約本」の売り上げが前年同期比で約1.2倍となり、さまざまな分野で賢く節約を行う傾向が見られています。
 
「冷却グッズ」や「節約本」の需要が増加


暑い時季の災害に備えて、「ポータブル電源」や「携帯用浄水器」なども好調に売れているようです。昨今のアウトドア人気を受け、災害時だけでなく日常生活やレジャーにも活用できる商品への関心が高く、「楽天市場」のランキングでは、インテリアとしても楽しめる「ソーラーランタン」や、コンパクトに折りたためる「アウトドアテーブル」などが上位にランクインしています。
 

【旅行・レジャー編】夏の旅行予約は6月上旬時点で2021年比の約1.7倍に

旅行・レジャー編のトレンド予測は「リベンジ」「非日常」「宿満喫型ステイ」の3つ。「楽天トラベル」ユーザーを対象に2022年7~8月の旅行予約状況を調査したところ、自宅から離れた遠方に出かける旅行者の割合が1~6月よりも12.4ポイント増加していました。
 

すべての家族構成で伸びていますが、特にグループ旅行、子連れ旅行が人気となっています
年代別では、20代以下、60代以上の層が人気


人気の旅行先は、1位「北海道」、2位「沖縄県」、3位「東京都」。また「楽天トラベル」を過去に利用したことがあるユーザーを対象に、2022年に予約をしている旅行先エリアが過去の旅行先エリアと同一かを調べたところ、過去に訪れたことのない行先を選ぶ旅行者の割合(54%)は2019年の同期(49%)と比較して5ポイント増え、全体の過半数を超えました。
 

人気の旅行先都道府県TOP5


夏の風物詩であるお祭りや花火大会を開催するエリアの予約も増えており、8月に阿波踊りを開催する徳島県は、2019年比で約1.1倍とコロナ禍前よりも好調となっています。日常とは異なる環境や体験を求めて、自宅から離れた旅行先や大型イベントの開催地が注目を集める傾向にあるようです。
 

都道府県別の人気上昇率ランキングTOP5


高級宿への需要も高く、2022年7~8月の宿泊予約状況は2019年同期比で約1.3倍に増加しました。「スイート」「最上階」「クラブフロア」「ラウンジ」などのハイクラスな部屋条件をキーワードに含む客室の予約は約1.3倍と、2019年を上回っています。さらに夕食付き宿泊プランのシェアも2019年から約7ポイント増加。設備やサービスが充実した宿泊先を選んで、宿での滞在時間を満喫する旅行スタイルが、コロナ禍前よりも増えていようです。
 

なお、同社ではこれから夏休みの宿泊予約を検討する人に向け「インバウンド需要が本格的に回復する前ということもあり、沖縄県や北海道などの都市部でも予約できる良い部屋がある。日程は平日のほうがおすすめ」としています。
 

【エンタメ編】下半期ネクストブレイクアーティスト

エンタメ編では、「Rakuten Music」が選ぶ下半期ネクストブレイクアーティストとして「BE:FIRST」「めいちゃん」「Chilli Beans.」の3組が選出。BE:FIRSTは7人組ダンス&ボーカルユニットで、2022年3月のリリース曲「Bye-Good-Bye」のリリース週の総再生回数が、前作の「Brave Generation」を約8.8倍上回る結果に。
 

「BE:FIRST」


めいちゃんは、インターネット上の動画投稿サイトを中心に人気のアーティスト。明るいキャラクターと歌唱力で人気を集め、2022年5月には、8月にニューアルバム「Humor」のリリースと、初の単独・日本武道館公演の開催を発表しています。
 

「めいちゃん」


2019年結成の3ピースバンド「Chilli Beans.」は、「あいみょん」や「マカロニえんぴつ」も注目する注目のアーティスト。2022年4月リリースの「マイボーイ」がドラマの主題歌にもなり、リリース週のユニーク再生者数はヒット曲の「lemonade」を約3.7倍上回りました。
 

「Chilli Beans.」

 

【ファミリー編】おでかけ関連アイテムの売上が増加

ファミリー編のトレンド予測は「家族のおでかけ需要回復」「おうち時間アップデート」「ジェンダーフリーキッズアイテム」の3つ。妊娠中や育児中の親が利用する無料のメンバーシッププログラム「楽天ママ割」のメンバーを対象に実施したインターネット調査によると、約5割が2021年と比べておでかけの回数が「増えた」と回答。約8割が2022年の夏に家族旅行をしたいと回答していることが分かりました。
 

2022年のおでかけ事情


実際に「楽天ママ割」メンバー内での「楽天市場」での「キャリーケース」の売上は、2022年5月1日~6月5日の前年同期比で約3.2倍と大きく伸長し、子どもが乗れるタイプの「キャリーケース」が注目を集めているようです。「子ども用ドレス」「ビーチバッグ」「ベビーサンダル」などのおでかけ関連アイテムも2021年より軒並み売上が伸長しています。

 

子どもが乗れるキャリケースなどが人気


子ども向けの「プレイマット」や「プール・水遊びグッズ」、作り置きやふるさと納税の返礼品などの保存ができる「セカンド冷凍庫」といった、おうち時間を充実させるアイテムの売上も前年同期比で約1.3倍に伸長。特に「プレイマット」は前年同期比で約2.3倍となり、デザイン性や機能性が高く、価格も高いものが売上を伸ばしています。
 

おうち時間を充実させるグッズ


注目アイテムとして、男女兼用で使える「キッズ・ジュニア用 ラッシュガード」の売上が前年同期比で約2倍に伸長。従来の学校用水着よりもゆったりとしたシルエットや、上下が分かれていることによる着替えのしやすさ、日焼け対策ができる点などが支持されているようです。
 

学校でのプール再開に伴い、自分好みの水着が選ばれる傾向に
おもちゃでもジェンダーフリーの商品が登場



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