沖縄4兄妹の人生を描くNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。第10週のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第10週「あの日、イカスミジューシー」
暢子(黒島結菜)は、銀座のリストランテ「アッラ・フォンターナ」に勤めて5年目を迎えました。暢子はオーナーの房子(原田美枝子)から、フォンターナの新たな看板メニューを開発し認められれば、厨房の花形である「ストーブ前」をひとまず1カ月任せると言われます。暢子がメニュー開発に頭を悩ませる中、シェフの二ツ橋(高嶋政伸)が実家の洋食店を継ぐために店を辞めるかもしれないと言い出しました。房子はそれを止めようとはしません。
一方、兄・賢秀(竜星涼)は千葉の養豚場に戻り、姉・良子(川口春奈)は3歳になる娘・晴海を育てながら教職への復帰を夫の博夫(山田裕貴)に打診。相変わらずよく熱を出す歌子(上白石萌歌)は休みが続き勤め先を退職しました。母・優子(仲間由紀恵)は歌子を東京の病院で診てもらおうと、歌子を連れて上京してきます。
東京で夢を叶え、和彦(宮沢氷魚)や智(前田公輝)とともに成長している暢子を目の当たりにした歌子は、病弱なせいで肝心なところでうまくいかない自分を比べふさぎこんでしまいます。暢子は歌子のことが気がかりでメニュー開発に集中できない中、二ツ橋から業者の引継ぐため港を訪れました。新鮮なイカ料理に舌鼓を打ちながら、二ツ橋は房子に対する思いを語ります。
二ツ橋はかつて房子にプロポーズするも、永遠に叶わない想い人がいると断られた過去がありました。その想い人こそ、暢子が世話になっている沖縄県人会会長の三郎(片岡鶴太郎)。房子と三郎はかつて結婚を決めた仲でしたが、戦争によって引き裂かれてしまったのです。
時代や状況によって思うようにいかないことも多い、しかし明日への希望を失くしてはいけない。そのために新聞や料理を作るのではないか――。田良島デスク(山中崇)の言葉を聞いた暢子は、歌子の好物である「イカスミジューシー」を作ります。
検査の結果、歌子には病気は見つからず、熱を出す理由は不明のまま。絶望し人生を悲観する歌子でしたが、「幸せになることを諦めないで」という優子の必死の思いによって立ち直り、暢子のイカスミジューシーを食べて「生きててよかった」と笑顔を見せます。暢子はイカスミジューシーからヒントを得て、イカスミパスタを開発。フォンターナの新たなメニューに採用され、ストーブ前を任せてもらえることになるのでした。
優子と房子に称賛の声「すてきなお2人」「優しい影に深み」
第10週では房子と暢子の父・賢三(大森南朋)の因縁も明らかに。誤解されやすいだけで本当は愛情深い房子の背景が語られました。
Twitterでは「歌子が『諦める』事を選ぼうとしたから優子さんは彼女を激励したと思う。逆ならばきっと寄り添っていた」「賢秀の数々の失敗にも良子の見合い話破断にも暢子の就職失敗にも怒らなかった優子さんが唯一、許せないことというのが、歌子の自暴自棄な死んでしまったほうが発言というのがね。優子さんは本当に生きて幸せになろうとしなくちゃだめなんだと思う経験をしたんだろうな」「房子さんと優子さんが話す場面、いやぁ、すてきなお2人で。ニコニコ愛らしい優子さんと、凛として言葉を選びながら紡ぐ房子さんと。お2人とも辛い苦労もされたであろう優しい影を持ちながら…」など、具体的描写はないものの戦後の苦難を生きてきたであろう優子と房子を思う声が多く上がっています。
第11週は「ポークとたまごと男と女」。ストーブ前をこなせるほど成長した暢子ですが、二ツ橋が入院し厨房は大混乱。房子が二ツ橋と相談して選んだ「シェフ代行」は……? 一方、教職復帰を望む良子は博夫の実家へ。“自分らしく生きる”とは何なのか、暢子たちが行きつく先から目が離せません。
【バックナンバー】
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