簡単においしく作れるさまざまなレシピ動画を配信しているサービスで、手際よく料理をする手元を真上から撮影しているのが特徴的。そんなクラシルをヒントに作成された、tonkotutarou(@tonkotu0621)さんの動画が今話題となっています。
tonkotutarouさんは6月11日、「ねるねるねるねをクラシルみたいに作りました」とコメントしてTwitter上に動画を投稿。知育菓子「ねるねるねるね」を作る過程を、クラシルのレシピ動画のように俯瞰で撮影した動画になっています。
「面白い」「本当にクラシルだ」「ねるねるねるねがオシャレになり過ぎてます」など多数のコメントが寄せられ、「いいね」は12万8000件、再生回数は218万回を超えるほどの反響が集まっています(6月15日時点)。
今回、All About編集部ではtonkotutarouさんを取材し、詳しいお話を伺いました。
こだわりは「クラシルっぽい動作」 調理過程はまさかの一発撮り!
――この作品はどのようなきっかけ・発想をもとに制作されたのでしょうか?tonkotutarouさん:常日頃、クラシルさんのレシピ動画を見ていて「これだけテンポよくオシャレな動画なら、何を作ってても良い感じに映るのではないか」と思っていました。
ねるねるねるねもまた、調理する体験を楽しむ知育菓子です。レシピと知育菓子ですが、どちらも「調理の体験」にフォーカスされたものなので、掛け合わせたら面白そうだと、常日頃妄想していました。あまりにもくだらないので、妄想にとどめていたのですが、noteの「やってみた大賞」というコンテストを知ったのが後押しになりました。(「やってみた大賞」note)
――制作する上で、苦労された点・こだわったポイントなどがあればお教えください
tonkotutarouさん:俯瞰で撮影するためにカメラをねるねるねるねの真上に固定しなければならず、苦労しました。普通の三脚では撮れないので、マイクスタンドに三脚の雲台を取り付けて撮ったのですが、カメラの重量に耐えきれず終始ぐらぐらと揺れていて怖かったです。
こだわったポイントは、「クラシルっぽい動作」です。クラシルの動画をいくつも見て手の動きを再現しました。「小皿を机の上のどこに設置するか」「動作の順番は合っているか」を常に意識して体を動かさなければならず、これも結構大変でしたね。失敗すると最初から撮り直しになるので……。
失敗は、ねるねるねるねの物性をナメてて、当初想定していたような盛り付けができなかったことでしょうか。当初、フレンチのソースのように皿に絵を描きたかったのですが、いかんせんあのねばねば感と泡っぽい感じで、思い通りにいきませんでした。調理過程は一発撮りできましたが、盛り付けは失敗して作り直しています。本家クラシルならどのように盛り付けるのか、気になるところです。
――これまでのSNSの反響のご感想をお聞かせください
tonkotutarouさん:常日頃の妄想を動画にしただけでここまで反響があるとは思わず、驚いているのが本音です。実際に動画を作ってみて、それなりの完成度になったと自負していたものの、想定以上でした。
クラシルのレシピ動画の認知度の高さ、ねるねるねるねの知名度のおかげだと思っています。クラシルを運営するdelyの社長や執行役員の方々、クラシルの公式アカウントからも感想をツイートいただき、こちらもうれしかったです。
――普段の活動についてなど、読者に伝えたいことがありましたらお願いいたします
tonkotutarouさん:あまり創作活動という感じではないですが、過去にはIKEAのサメを怖く撮ったりもしました。
「くだらない」と思っているアイデアでも、面白がっている人たちがいるのがTwitterのいいところだと思っています。その「面白い」という感想は、自分のアイデアをくだらないと思っている人にとっては、「思いがけない視点」になるのだと、今回の動画で実感しました。ちょっと味を占めたので、これからも「くだらない」をやっていきたいと思っています。ツイッターをフォローいただき「思いがけなさ」を分けていただけたら幸いです。
撮影のメイキング映像や、失敗したという盛り付け動画も
今回紹介したtonkotutarouさんのTwitterには、「ねるねるねるねを作るだけなのにイメトレする男」という関連動画なども併せて投稿されています。ぜひチェックしてみてください!【おすすめ記事】
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