6月1日から日本への入国者数の上限が1万人から2万人に引き上げられ、6月10日からは観光目的での訪日客の受入が再開するなど、徐々に規制緩和も始まっている中、実際の訪日意欲や訪日時期は国によって分かれています。
アウンコンサルティングは、「世界12カ国の親日度調査」結果を公表。同調査は、前回の調査から追加されたベトナム・マレーシアを含め、香港・台湾・中国・韓国・タイ・インド・インドネシア・アメリカ・イギリス・オーストラリアの12カ国の18歳以上の男女(各国200人以上)を対象に実施しました(調査期間:2022年4月15日~5月31日)。
“日本への好感度”、アメリカ・イギリスでは「興味がない」人が増加?
“日本への好感度”は、2021年の調査と比較して「大好き」「好き」の回答率が全体的に低下。特にアメリカ・イギリスでは15%以上の変動が見られました。
日本が「大嫌い」「嫌い」と回答した理由は、全体的には「物価が高い」の回答率が高く、中国や韓国では「歴史/文化」、今回調査で好感度が低下したアメリカ・イギリスでは「興味がない」の割合も高いことがうかがえます。
新型コロナの影響で、韓国では「日本への印象」が低下
新型コロナウイルス感染症流行前後で、日本への印象に変化はあったのでしょうか?東南アジアでは「とても良くなった」「良くなった」の回答率が高く、中でもインドは50%を超えました。一方、「とても悪くなった」の回答率が最も高かったのは韓国でした。
日本への印象が新型コロナウイルス感染症流行後、「とても良くなった」「良くなった」と回答した理由は、ほとんどの国で「日本在住者の感染症防止に対する取組」が評価されていました。
一方、「とても悪くなった」の回答率が最も高かった韓国では、「感染時のケア」が良くなった理由だけでなく、悪くなった理由としても高い割合で挙げられました。
新型コロナ終息後、日本に行きたいですか?
新型コロナウイルス感染症が終息後の「訪日意欲」については、例年訪日者数の多い中国、台湾、香港では「すごく行きたい」「行きたい」の回答が多く、一方、2019年の訪日者数2位の韓国は「全く行きたくない」の回答率が調査国の中で3位という結果に。
また、2019年の訪日客数5位のアメリカは、「すごく行きたい」「行きたい」の合計値が最も少ない結果となりました。
コロナ終息後も「訪日時期」は2年後? 慎重な意見も
新型コロナウイルス感染症が終息後、日本に「行きたくない」「全く行きたくない」と回答した理由は、「入国時/出国時の手間(隔離期間)」が全体的に多く、アメリカ・イギリスでは「医療体制」への不安があることもうかがえます。
「訪日時期」については、アメリカ、イギリスでは半数以上が「2024年7月以降」を選択。また、訪日客数が最も多い中国も、39.2%が「2024年7月以降」を選択していました。
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