不可解な事件の裏に潜む科学の力を紐解くドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(日本テレビ系)。6月4日に放送された第7話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第7話のおさらい
小比類巻(ディーン・フジオカ)は、妻・亜美(本仮屋ユイカ)の冷凍遺体をモニタリングするトランスブレインズ社のサイトにアクセスできなくなっていることに気づきます。同社に出資するカール・カーン(安藤政信)に問い合わせてみると、先日、冷凍遺体の盗難騒ぎがあった影響ではないかとの返答が。
そんな中、国会議員の来栖(ジョーナカムラ)がホテルのプールで変死。小比類巻、最上(岸井ゆきの)、長谷部(ユースケ・サンタマリア)は、顔の穴という穴がすべてふさがり毛髪が抜け落ちた「のっぺらぼう」状態の遺体を目の当たりにします。死因は口と鼻がふさがったことによる窒息死。心臓にペースメーカーが入れられた手術痕以外に目立った痕は見られませんでした。
小比類巻たちが来栖について調べると、トランスブレインズ社で研究員をしている前妻・君塚(板谷由夏)が浮上。君塚はナノマシン開発の第一人者。小比類巻と最上は、彼女がナノマシンを使って来栖を殺害したのではないかと考えます。来栖が死ぬ2時間前にカフェラウンジで君塚と口論する様子や、君塚がコーヒーに何かを入れて来栖に飲ませた様子も監視カメラ映像に残っているものの、事情聴取を受ける君塚は確固たる証拠を求め全く動じません。
小比類巻たちは殺害に使われたナノマシンの発見に全力を注ぐも、一向に見つからず。捜査が行き詰まる中、小比類巻は島崎(板尾創路)から、トランスブレインズ社で起きた盗難事件の詳細を聞きます。保管庫に潜入した傭兵を雇ったのは来栖。彼は自らの経歴から娘の存在をすべて削除していました。
君塚の犯行動機を察した小比類巻は、再び君塚に会いに行きます。そこに、不老不死研究の第一人者にしてウイルス学者の榊原(加藤雅也)が現れました。彼はカーンからよく話を聞く小比類巻や最上に興味を持っている様子。君塚は小比類巻に大使、「次に押し掛ける時は証拠を持ってきてください」と言い放ちます。
ナノマシンを見つけ出すのは不可能。厚労省の三枝(佐藤隆太)の調査でもお手上げ状態の中、最上はナノマシンを見つけ出す方法をひらめきます。君塚を呼び出し、犯罪を立証していく最上。君塚のナノマシンは未完成で、細胞の異常増殖を招いた結果、来栖は“のっぺらぼう”となって死亡したのです。小比類巻が自らも妻の遺体を冷凍保存していると打ち明けると、君塚は、娘がいた事実すら消そうとした来栖が許せなかったと、ついに自白するのでした。
ナノマシン殺人の動機に「切ない」「ほろりときた」の声
ナノマシンはカーンの元で研究が続けられることに。さらに榊原が怪しい動きを見せ、小比類巻や最上の今後にどう関わっていくのか気になるラストシーンでした。
Twitterでは「ナノマシンの使用をどう立証するのか気になったけど、ハッタリとは 笑。そのハッタリにも屈しなかった君塚が同じ境遇のコッヒーの言葉に心動かされてたのがまた切ない」「冷凍保存の件でコッヒーに謝ったハセドン。『気持ち悪い』はきっと本心だろうけど、コッヒーがハセドンの考えを冷静に受け止めていたのがよかった。こういう時に価値観の違いで変に対立構造を生んだりすると物語が観にくくなるから、色んな考えを肯定する描き方がとてもありがたい」「科学犯罪らしいテーマでとても見応えがあった。亡くした娘への母の愛から殺人を犯した結末は、ほろりときた」などの声が上がっています。
6月11日放送の第8話で小比類巻たちは、全身の血液がすべて失われペシャンコになった変死事件と向き合います。遺体は亜美とそっくりで、小比類巻は絶句。調べを進める中、榊原の恐るべき陰謀が関わっていると判明して――。最終章開幕で裏切者の存在も浮上。壮大な展開から目が離せません。
『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』第8話 6月11日放送予告
【バックナンバー】
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