さまざまな事件から科学を紐解くドラマ『パンドラの果実』(TBS系)。5月21日に放送された第5話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第5話のおさらい
街中でサイエンスライター・速水(栗山千明)が突然倒れて死亡。死因は老衰と診断されるも、老人にしか見えない彼女の実年齢は35歳でした。小比類巻(ディーン・フジオカ)ら科学犯罪対策室は、この変死事件を捜査することに。速水は最上(岸井ゆきの)の先輩で、かつてのウイルス研究のパートナーでした。3年前に研究室を閉じて以来会っておらず、「直接会って話したいことがある」とメールが来て会う約束をしていたその日に亡くなったのです。
小比類巻と長谷部(ユースケ・サンタマリア)の心配をよそに平静を装う最上。解剖の結果、速水が未知のウイルスに感染していたと判明すると、最上はその正体をすぐに理解しました。それは「プロメテウス・ウイルス」という、最上と速水が共同研究していたウイルス。老化抑止効果に期待して研究を進めたものの、副作用により検体のサルが共食いを始め、パンドラの箱を開けてしまったと恐れた最上は研究室を閉め、自らも科学界から離れたのでした。
捜査を進める中、速水がフリーの研究者が集まる会合に顔を出し、特許の取り方などを熱心に学んでいたことが分かります。そんな折、同様の変死事件が新たに発生。亡くなった男性・河合(松本実)は速水からバッグをひったくり、ドラッグと勘違いしてプロメテウス・ウイルスを売ろうと企んでいました。また、河合から検出されたウイルスが変異していたことから、速水が研究を続けていたことが推察されました。
さらに、河合が変死する直前、スケボー少年に手品を披露し、プロメテウス・ウイルスが少年のバッグのポケットに入ったままであることが判明します。長谷部ら捜査官は少年を探し、寸でのところで回収に成功。一方、小比類巻と最上は速水が使っていた研究所を探し出し、そこで事の顛末を知るのでした。
科学を光だと例え、「その光を博士が作る」と最上に信頼を寄せていた速水。3年前に研究を止めるまでは、最上も科学を光だと思っていたのです。速水が書いた特許申請書の名義欄は、最上と速水の連名で記入されていました。速水はまた最上と一緒に研究がしたいと伝えるつもりだったのではないか――小比類巻は、「もう一度信じてみませんか」と最上に語りかけるのでした。
ウイルス研究の光と闇に視聴者感嘆
最上がなぜ科学界から姿を消したのか、その過去が明らかにされた第5話。ウイルス研究をテーマに、科学の光と闇について考えさせられた視聴者が多かった様子。
Twitterでは「今回は『不老不死を手に入れるためには代償がいる』という話。毎回、人類の夢は同時に越えてはいけない一線でもあるというのがテーマになってる。考えさせられるな~~。やっぱり面白い」「凄く怖くて凄く切なくて見入ってしまった。エネルギーを必要として共喰い。共喰いしなくなくなった代わりにエネルギーが失われて自身が老化する変異。ウイルスや不老不死など実現が難しいものの研究は非常に危険なのだと感じた」「『科学は人類にとっての光…』光射す所に影が有る…強すぎる光は人目を眩ませるものだ」などの声が上がっています。
5月28日放送の第6話では、小比類巻ら科学犯罪対策室が、科学の専門家として心霊現象の謎を解明するというテレビ番組に出演します。亡き妻・亜美(本仮屋ユイカ)を見かけた小比類巻は、「あの時見たのは亜美の幽霊?」と、幽霊が存在するか否かを科学の力ではっきりさせたいと考えての参加。キャラ全開で暴走する最上と長谷部にも期待です。
『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』第6話 5月28日放送予告
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