神尾楓珠さん演じる主人公が、17歳で実験都市の総理大臣になるというSF×政治ドラマ『17才の帝国』(NHK)。5月14日に放送された第2話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第2話のおさらい
実験都市ウーアの総理に就任した真木亜蘭(神尾楓珠)は、さっそく市議会廃止を決定。真木の改革に前市長・保坂(田中泯)らが反発し、市役所の職員削減を耳にした職員たちも猛批判します。権威には屈しないが住民の声は聴きたいと言う真木は、秘書官の茶川サチ(山田杏奈)とともに街の視察に出かけ、住民の声を聴き始めます。
視察のさなか、サチは真木に呼ばれた理由を問います。“高校生が政治を考えるオンラインサロン”でサチが提案した「善意ポイント」の案に興味を持ったからだと真木。サチはプロジェクトを進める許可を取り付けました。
一方、ウーア環境開発大臣・鷲田照(染谷将太)は、現内閣の官房副長官でウーアのプロジェクトマネージャーである平(星野源)とともに、狸穴商店街の再開発プロジェクトを進めていました。内閣総理大臣・鷲田(柄本明)の孫である照は、権威やしがらみも重視し根回しを気にする政治手法を軸にしています。
商店街の再開発に反対する狸穴商店街の住民から、大正時代から続いてきた商店街の古き良き街並みと文化を聞いた真木。「一度失われた風景は取り戻せない」という言葉に心を動かされた真木は、再開発の再検討を提案。ソロンを駆使し、3機あるAI「tri」「hexa」「nona」にそれぞれ街の再開発案を作らせます。そこに従来案と再開発中止の選択肢を加え、住民投票を実施。70%以上が投票した時点で決議すると言い出します。
10年前から準備してきたことやコストを引き合いに出し反対する照に対し、ウーア財務経済大臣・雑賀すぐり(河合優実)や厚生文化大臣・林完(望月歩)は「今までの10年よりこれからの10年が大事」と前向きです。結果、ソロンが出した3案の得票が拮抗し、そこから大事なポイントを吸い上げて再検討することになりました。
ウーアの動向には各省庁や産業界から注目が集まり、鷲田総理には他でも実験都市をできないかと問合せが殺到していました。鷲田総理は平に「これ以上、支持率を落とすな」と命じます。そんな中、真木は住民から質問を受ける配信を開始。政治家を目指した理由を聞かれた真木は、自身の身の上を語り始めます。
真木はシングルマザーの母を早くに亡くし、その後引き取られた祖母も介護の末亡くしていました。周囲は「そんなに無理をするな」と簡単に言うけれど、じゃあ誰が世話をするんだ――そんな思いから政治に興味を持ち始め、“高校生が政治を考えるサロン”に参加。プログラミングを学びウーア・プロジェクトに応募したのです。真木の話は住民の心に響き、下がっていた支持率も持ち直すのでした。
政治や身近な社会問題について考えさせられる
AIはなぜ真木を総理に選んだのか――記者・山口早希(松本まりか)に「AIは従順な人間を選んだのでは」と平らに問います。しかしピュアな心で政治に向き合う真木の姿に好感を持ち始めた平は、「真木君はソロンのマスターです」と温かく見守っている様子。
Twitterでは「よく考えられててほんと面白い。現実もこーなったらもーちょっとよくなるんじゃ??って思っちゃった笑。議会とか廃止して住民投票ってスゴくいいと思った」「ヤングケアラーとか、商店街の再開発とか、身近な社会問題について考えさせられることがいろいろ出てくる。若い人たちはもちろんだけど、頭の固い高齢者にもぜひ観て欲しい」など、現実と照らし合わせて政治や福祉に思いを馳せる視聴者が続出しています。
真木が目指す理想の街は実現できるのでしょうか。第3話では、AI化による職業の合理化を進め、職を奪われた住民の不満が支持率の低下を招いていきます。真木が密かに話しかけている「ユキ」という女性の正体も気になるところ。気になる第3話は5月21日放送です。
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