20代若手に特化した人材紹介事業などを展開するUZUZ(ウズウズ)は、「20代若者の就職・転職活動に関する実態調査」の結果を発表しました。
長引くコロナ禍の影響もあり、若者世代を中心に「自身のキャリア」について悩む人も増えているようです。本調査では、既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女902人を対象に、自身のキャリアへの納得度について調査しています。
自分のキャリア納得度、85%以下が「4点以下」
「今の自分のキャリア納得度」を10段階で評価してもらったところ、最も多かったのは「3点」(30.4%)、2位は「4点」(21.9%)、3位は「5点」(19.0%)でした。4点以下を付けた人が全体の85%もいることが判明しました。
3〜5点を付けた人のコメントを見ると、「残業が少なく、ワークライフバランスが取れているのでそこは満足しているが、年収等頭打ちな気がするから(5点)」「配属された意図が分からず、自分に求められているものが分からないため(4点)」「金銭面、残業面では不満はないが、業務内容に意欲が持てないため(4点)」「スキルが身につかないことと、誰かの役に立てている実感がないため(3点)」といった声が寄せられています。
低評価を付けた人からは「スキルが身につかない」「将来性が不安」「やりがいを感じない」といった意見が目立ちます。逆に高評価を付けた人からは、「チャレンジさせてもらえる」「経験が活かせる」などの声が多く寄せられています。
転職したい理由「目指す方向に近づきたい」「スキルを伸ばしたい」
転職を考えている人に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「将来の目指す方向に近付くため」(19.9%)。次いで2位「スキルが身につかない環境のため」(15.4%)、3位「年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)」(13.4%)の結果に。
「将来の理想像」や「スキルの向上」といった一定の向上心が見られる回答が多く、「人間関係」や「休日」「残業」といった職場の悩みに関する回答はTOP3圏外となっています。
就職活動「上手くいっている」はわずか5%以下
現在の就職活動状況を調査したところ、「既卒」から「第二新卒(在職中)」「第二新卒(離職中)」すべてで、「順調(かなり順調・どちらかと言えば順調)」と答えた人は5%未満でした。
「苦労している」と答えた人のほうが圧倒的に多く、特に「第二新卒(離職中)」は「どちらかと言えば苦労している」「かなり苦労している」と合わせて約60%にも上ります。「既卒」も52%が「苦労している」と回答。
ウズウズは今回の結果について、「長引くコロナ禍によって、働く環境が劇的に変わっただけでなく、若者のキャリア観も大きく変わった。コロナ禍以前は『やりたいこと』を追い求める若者も多かったのだが、コロナ禍によって「安定性」「手に職」の優先度が向上している」と分析しています。
【おすすめ記事】
・20代の転職理由「給与・年収をアップさせたい」が最多! 希望年収は「401万円」以上
・「転職後にギャップがあった」20代の約7割が回答、理由TOP3は?
・今度はいい会社に入りたい…!「20代」初めての転職、転職理由1位・転職活動で失敗したこと1位は?
・転職活動中の20代が「退職を決めた理由」……2位「人間関係」、1位は?
・働く20代が希望する通勤時間は「15~30分」が最多! テレワーク経験で「通勤時間を短くしたい」傾向?
【関連リンク】
・プレスリリース