女らしい「坂道」って何だ?散歩ライターが男坂・女坂をのぼってみたら【SDGs×東京散歩】

最近は「SDGs」や「ジェンダー平等」について考える機会が増えてきましたが、街の中にも、さまざまな発見があります。今回ご紹介するのは「坂道」です。

最近は「SDGs」や「ジェンダー平等」について考える機会が増えてきましたが、街の中にも、さまざまな発見があります。「歩けばわかる!」を合言葉に東京中を踏破する散歩ライターが、今回ご紹介するのは「坂道」です。
 

急な男坂、ゆるやかな女坂

東京の街を歩いていると「男坂」、「女坂」というように坂に男や女がついたものをよく見かけます。急な坂が男坂といわれ、ゆるやかな坂が女坂といわれているようです。多くは神社などの境内に向かう坂につけられていますね。湯島天満宮(湯島天神)への坂も男と女があります。
 
湯島天満宮の「男坂」。急な石段が続いています

天神男坂と呼ばれている石段、正式には天神石坂というそうです。坂の下には文京区教育委員会が建てた説明板がありました。
 
「男坂」は38段の石段坂で「天神石坂」、別名「天神男坂」といわれているとのこと

この説明板を見てわかるのは、男坂は女坂に対してのものだということですね。実はたいてい男女それぞれの坂があるのです。男坂が急だと感じる人は女坂を探すわけです。説明板にもあるように、これらの坂は江戸時代からあるようです。

男坂をのぼってみると、けっこう急でした。息が切れる感じです。
 
湯島天満宮の「女坂」は、ゆるやかな坂になっています

女坂の階段の数は33段だそうです。数段あがると平たい道があり、ゆるやかにのぼっていくようになっています。女坂を登るのは少し時間がかかりますが、楽ですね。男坂を選ぶか女坂を選ぶのかはその人次第でしょう。

このように昔の人は、急な坂を男、ゆるやかな坂を女としていました。男らしさや女らしさを決めつけるようなことをしなくなった最近ですが、東京には、今もたくさんの男坂と女坂が存在します。散歩ついでに、のぼりくらべてみてもいいですね。


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