今回は、「女らしさ」「男らしさ」といった価値観に息苦しさを感じた経験の有無を聞きました。経験が「ある」と回答した人は53人。「ない」が49人、「どちらともいえない」が35人でした。さらに、経験が「ある」と回答した人に、具体的なエピソードを聞きました。
「どうしても自分自身にも擦り込まれている」価値観に苦しむ人も
「自分は料理が苦手なので夫に任せている。誰に指摘された訳でもないが、『本当は自分がやるべきでは…』と思うことがある。料理=女、という価値観が根底にあるのだと思う(30代女性)」「小さい頃、泣き虫だったが、男の子は泣くもんじゃないという風潮があり、なぜ男は泣いてはいけないのか苦しんだとともに強い疑問を感じていた(30代男性)」「女らしく若いうちに結婚して子どもを生み育て家庭を守るべきという価値観は時代遅れだと感じるが、どうしても自分自身にも擦り込まれており、その通りにライフステージを進めてある知人の話を聞きたり見たりすると息苦しく感じる(30代女性)」など、違和感を感じつつも、「〇〇らしさ」の考え方や風潮が自分の中にも根付いていることで苦しんだという経験も。「モテ服は女らしさを増長」。服装やメイクに関する声も
「制服のスカートが苦手で、できることならズボンを穿きたかった(30代女性)」「洋服が男っぽいと、女らしくないと言われた(50代女性)」「モテ服等は明らかに女らしさを増長している(30代女性)」「女性は、化粧をしなければならないということです。したくても理由があって出来ない人だって居ると思うのに、当たり前かのような風潮が苦手です(20代女性)」など、服装やメイクに関するコメントも寄せられました。さらに、「男ということだけで興味もない『野球』をやることを強要されたとき(40代男性)」「女は女らしい方がメリットや恩恵が多く(面倒なことをやらされない/ちやほやされる)、女らしくない方がデメリットや面倒ごとが多かった(面倒なことを押し付けられる/平気で傷つけるようなことを言われる)(40代女性)」「男性だからこうしなくちゃいけないといった想像が作り出されているのが面倒で、それにこたえないといけないのがしんどい(10代男性)」などの声もありました。
>(次ページ)「男らしさ、女らしさに救われていることの方が多い」の回答も
※回答者のコメントは原文ママです
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