【マニアックな業界用語】映画用語編
この映画用語、あなたは知ってますか?
「リブートされたB級映画をIMAXで見ようよ」なんて友達に誘われたとき、あなたは正しい意味を理解していますか? なんとなくは分かるけど、ちゃんと説明するのは難しいですよね。
今回は、今日からあなたも映画マニア! 知ってるようで知らない映画用語を紹介します。
リブート映画
過去シリーズからスタッフやキャストを変えて、一から新たに作り直した映画のこと。コンピュータ用語の「再起動(reboot)」から来ています。
新たに作り直すという意味では「リメイク」と似ていますが、リメイクはハリウッド版『GODZILLA』のように元の作品をベースに作り直すのに対して、リブートはサム・ライミ版『スパイダーマン』のように新たな視点や解釈で別のシリーズとして作り直すという違いがあります。
ちなみに「リマスター」は、劣化したフィルムをデジタル化して修復すること。作り直すという意味ではないのでご注意ください。
B級映画
低予算で作られた映画のこと。二本立て興行が主流だった1930年代のアメリカで、予算をかけたメインの大作映画(A級映画)に添えるために低予算・短期間で制作した映画を「B級映画」と呼んでいたことから来ています。
その独特なチープさに魅力を感じるファンも多く、また実験的な脚本やアイデアを形にして大ヒットした作品も数知れず。あの言わずと知れた『007』シリーズも、第1作『ドクター・ノオ』はB級映画でした。
あくまで低予算というだけで、内容の面白さがBランクという意味ではないのでご注意ください。
IMAX
IMAXコーポレーションが開発した高解像度のフィルム規格、およびその上映システムのこと。image maximum(最大限の映像)の略から来ています。
正方形に近いIMAXフィルム(1.43:1)をそのまま上映できる映画館は世界でも数えるほどしかなく、日本の映画館で見られるのはIMAXデジタル(1.90:1)です。
IMAXフィルムで撮影してデジタル化(『ダークナイト』)、デジタルIMAXカメラで撮影(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、IMAX以外の映像をIMAXフォーマットに変換(『DUNE/デューン 砂の惑星』)など、さまざまな手法で制作されています。
IMAXは高解像度の映像だけでなく、アスペクト比の高い大画面、急勾配のスタジアム席、そしてクリアなサウンドからなる独自の上映システムも大きな魅力。
映像2K・音響5chの「IMAXデジタルシアター」、映像4K・音響12chの「IMAXレーザー」、さらにIMAXフィルムのフルサイズ(1.43:1)を実現した最高峰の「IMAXレーザー/GTテクノロジー」と進化を続けています。
追加料金はかかってしまいますが、ぜひ1度試してみてはいかがでしょうか。
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