「丸亀うどん弁当」税込490円
「3種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当」税込490円


2021年のヒット商品といえば、何を思い浮かべますか? All About編集部では、年末企画「2021年に売れた人気商品」と題して、編集部が選んだ注目商品を紹介していきます。今回は、打ち立てのうどんが自宅でも食べられると人気沸騰した、丸亀製麺の「丸亀うどん弁当」です。
 

丸亀製麺「丸亀うどん弁当」とは

丸亀製麺では2020年5月に、うどんのテイクアウトを開始しました。さらに新しい価値を生みだそうと開発されたのが「丸亀うどん弁当」。手作り、打ち立てのうどんを弁当で食べられるとあって、発売直後から人気沸騰しました。
 

うどんを弁当にするという発想自体が斬新な取り組みでしたが、一体どのような経緯や工夫を経てヒット商品となったのでしょうか? 丸亀製麺の開発担当者・浦郷裕介さんと、マーケティング担当の宮林里美さんにお話しを伺いました。
 

丸亀製麺の開発担当者・浦郷裕介さん

 

うどんを弁当にするという新しい発想

――どのようなキッカケで「丸亀うどん弁当」を発売することになったのでしょうか?

浦郷さん:うどんのテイクアウトを開始した当時、お持ち帰りのサービス自体が取り組みとしてそんなになかったので、導入時のオペレーションに慣れず店舗が混乱することもありました。お客さまをお待たせしてしまうこともあったので、どうしたらさっと購入できて食べやすいだろうかと。新しい価値を生みだそうとする社長の想いもあり、弁当が良いのではという構想から開発がスタートしました。
 

――出来立てうどんを弁当にするという新しい発想でしたが、戸惑いなどはありませんでしたか?

浦郷さん:それまで、うどん弁当というネーミング自体が世の中になかったと思います。うどんを弁当にするという発想自体が新鮮でしたし、商品化するにあたって最初は「どういうことだ!?」と思いました(笑)。
 

 弁当って、手のひらサイズとか開けたときの喜びとかっていう良さがある。じゃあ何が入っているとうれしいのかな? と。戸惑いながらも、開発に関しては楽しんでいた部分もあります。
 

「丸亀うどん弁当」税込390円
「2種の天ぷらと定番おかずのうどん弁当」税込390円

 

店舗と同じうどんを提供することにこだわり

――開発にあたり、難しかった点やこだわった点はありますか?

浦郷さん:粉から作っている、店内で食べられるのと同じうどんを提供することにこだわっています。うどん自体の品質に関しては苦労しませんでした。食感や風味でいうと、冷のうどんは1時間ほど遜色なくお召し上がりいただける品質を持っています。
 

 うどんや天ぷらを好きに組み合わせて食べられるのが丸亀製麺の強みですが、うどん弁当に関しては、天ぷらやおかずを決め打ちにしたのが大きなポイントです。弁当の価値を付け加えるとしたら、おかずをどうしようかと。数10種類の食材選定を行い、きんぴらごぼうと玉子焼き、ちくわ磯辺天、野菜バラ天で税込390円、そこにえび天が1本付いて税込490円の形になりました。

 

数々の食材を試した結果、今の形に

――数ある食材から、なぜ今のおかずに決めたのでしょうか?

浦郷さん:弁当ってありとあらゆるものを詰め込めるから、可能性が無限大で難しい。開発時は、とんかつやコロッケ、白身魚のフライ、ハンバーグ、ナポリタン、焼き鳥、焼きそばなど、振り切った発想でいろいろと試してみました。結果、うどん、だし、天ぷらとの相性を考えたおかずを採用しました。
 

 きんぴらごぼうは隠し味に西京みそを使用した仕立て。みそがだしと合って、みそがだしに溶け出し、だしのコクがより一層増します。玉子焼きの甘さは雰囲気が変わる味付けで、最後まで食べ進めやすくなる役目を担っています。のり弁をイメージしつつ、ちくわをあえて磯辺天にしたのもこだわりです。
 

 そして、丸亀製麺といえば野菜のかき揚げです。1番商品を天ぷらに組み込むことはできないかなとそのままの大きさでは入れられないので、ばら天にしました。店舗でも提供している野菜かき揚げと同じ食材を使用しています。油のうま味と野菜の甘みが、ぶっかけだしとすごく相性が良くて、味の広がりやうま味をがつんと上げてくれる効果が出ています。

「熱盛 えび天玉子あんかけうどん弁当」税込590円
冬の定番商品「玉子あんかけうどん」が期間限定でうどん弁当に!

 

旬を楽しめる期間限定のうどん弁当も引き続き提供していく

――発売後の反響はどうでしたか?

宮林さん:シリーズ全体の売上として、発売から約8カ月で1600万食を突破しました。1週間で100万食を突破するペースで進んでいます。ある程度ご好評はいただけるだろうと思っていましたが、想定以上の販売数になっています。

丸亀製麺 マーケティング担当の宮林里美さん

 

――今後の販売計画については、どのようにお考えですか?

宮林さん:「丸亀こどもうどん弁当」を一緒に手掛けたTOKIOの皆さんと、キッチンカーを使用したプロジェクトを進行しています。社長の城島さんをはじめ、国分さん、松岡さんとも引き続きいろいろな取り組みをしていきたいねとお話しをさせていただいています。全国から熱い思いをたくさんいただいておりまして、プロジェクトメンバーでどこに行こうかと検討を進めています。
 

 また、店頭だけでなくお弁当の中でも四季を感じていただけるような取り組みをしていきたいと考えています。直近では打ち立てあつあつの「熱盛 えび天玉子あんかけうどん弁当」で、打ち立てうどんとだしで冬を感じていただけたらと。今後は春夏秋冬、場合によっては1カ月単位で、季節限定メニューが変わっていくこともあろうかと思います。

 

――ありがとうございました。

 

さまざまな工夫を経て販売されている「丸亀うどん弁当」。今後の展開にも乞うご期待です。
 

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