著者は、それぞれGoogle・YouTubeに勤めていたプロフェッショナル。人が時間を費やすサービスを構築してきたからこそわかる、時間を生み出す方法を教えてくれます。
忙しい日々を送っており、好きなことをする時間がない人におすすめの書籍です。
忙しさの原因は「多忙中毒」と「無限の泉」
「多忙中毒」とは、残業などの多忙な状態をよしとする傾向のこと。「無限の泉」とは、SNS・メール・ネット動画などの気を散らす存在です。これらは、生活のデフォルトになっています。スマホの初期設定のように、自分で変更しない限りそのままの状態です。意志力や生産性を高めても、変えようがありません。そこで、次に説明する4ステップが悪循環を断つのに役立ちます。
時間をつくるための「4ステップ」
時間を生み出すための4ステップは、「ハイライト(ステップ1)」、「レーザー(ステップ2)」、「チャージ(ステップ3)」、「チューニング(ステップ4)」です。まずその日に優先すべきこと、つまりハイライトを決めます。次に、レーザー光線のようにハイライトに一点集中。そして集中力を高めるために、脳にエネルギーをチャージします。最後に1日の反省としてメモをとり、チューニング。この流れを毎日繰り返すことで、時間が生まれていきます。
「4ステップ」の具体的な方法
■ステップ1・ハイライトハイライトは、長期的すぎず単調ではない目標がベターです。あわせて「急を要するか」「満足感が得られるか」「喜びを感じられるか」といった観点も踏まえて、直感的に決めることが重要だといいます。決まったら、カレンダーやノートにハイライトを書きましょう。
■ステップ2・レーザー
「気が散らないスマホ」が提唱されています。無限の泉である、SNS・ゲーム・ニュース・動画・メールアプリなどをすべて削除。よりライトな方法として、ログアウトや通知オフなども紹介されています。ホーム画面を空っぽにすることも効果的です。
■ステップ3・チャージ
古代人に学ぶことが重要だといわれています。現代のハイテクな生活に、私たちの心身は追いついていないからです。ウォーキングなどの軽い運動や、野菜・果物などを中心とした食生活を送ること。自然に触れ、仲間と過ごすこともチャージになります。
■ステップ4・チューニング
振り返りとして、寝る前に1日の結果をメモします。その内容を、翌日のハイライト・レーザー・チャージに活かしましょう。継続的に記録することで、レーザーやチャージの達成度に変化がみえてきます。
本書では、各ステップの具体的な方法が合わせて87種類も紹介されています。すべてを実践する必要はなく、自分に適したものを選ぶことが大切なようです。自分の生活スタイルに応じて、無理なく取り入れてみてはいかがでしょうか。
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