小中高生の保護者に聞いた「災害時への備え」、同率2位は「避難場所などの確保」「防災情報メール」、1位は?

小中高生の子どもをもつ保護者が「災害時に備えて家庭で実践していること」、災害時の対応についてや東日本大震災について、子どもと話をしているか、災害時に想定している連絡方法など、小中高生の家庭における防災について調査しました。

栄光ゼミナールは8月18日、「小中高生の家庭の防災」に関する調査結果を公表。調査は、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者376人(小学生保護者:165人 中高生保護者:211人)を対象に、2021年7月14~28日の期間でインターネットにより実施しました。
 

小中高生の保護者が「災害時に備え、家庭で実践していること」TOP3

小中高生の保護者が「災害時に備え、家庭で実践していること」TOP3
小中高生の保護者376人に、「災害時に備え、家庭で実践していること」を複数回答方式で聞いたところ、総回答数1176のうち、最も回答が多かったのは「非常持ち出し品・家庭内での備蓄品を用意している」。6割以上の保護者が実践していることがわかりました。

同率2位は「避難場所・経路を決めている」「自治体などの防災情報メールに登録している」で、51.6%と半数の保護者が実践していました。
 

災害について子どもに話をするとき、98.9%の人が「地震」を想定している 

どのような災害を想定していますか?
小学生の保護者の88.5%、中高生の保護者の91.5%が、災害時の対応について子どもと話したことが「ある」と回答しています。

小中高生の保護者が、災害に関して考える時や子どもと話す時、どのような災害を想定しているかを聞いたところ、98.9%が「地震」と回答し、「地震」への防災意識が高いことがわかりました。また、近年発生頻度が高い「台風」「豪雨」「河川の氾濫」については昨年の調査よりも増え、意識が高まっていることがうかがえました。
 

震災から10年という節目の年、子どもに東日本大震災の話をしましたか?

今年に入ってから子どもに東日本大震災の話をしましたか?
これまでに子どもに東日本大震災の話をしたことがある、と回答した人は、小学生の保護者、中高生の保護者ともに9割以上でした。そのうち、「10年の節目を機に、子どもに話した」という保護者は約1割。最も多かったのは「今年に限らず、子どもに話す機会をつくっている」という家庭でした。

具体的に、子どもに話した東日本大震災について、「祖父母の家が当時福島県にあったので、その時の体験を祖母から直接話してもらう機会をつくった」「実際に被災した時の話、その時の対応や状況を話した上で、同じようなことになった時にどうしたらよいか等を話した」などの内容が挙げられました。
 

「子どもが通う塾の条件」など、小中高生保護者がおすすめしたい防災の備え

小中高生保護者がおすすめしたい防災の備えとして、「自治体の防災メールは、必ず登録した方が良いです。また、ニュースサイトや天気予報サイトの「速報」がスマホに届くよう設定をしておくとTVやラジオより早い情報が得られます」「地震の心配は常にあるので、子どもが通う塾や学校選びも、自宅から近くて通いやすいことも条件に含めています」などのコメントがありました。

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