コンサルティング会社PwCは「Global Entertainment & Media Outlook 2021-2025」内で、バーチャルリアリティ(VR)業界に関する興味深いデータを公開しています。同調査によると、VR市場はまだまだ規模が小さいながらも少しずつ成長を続けており、デジタル・エンターティメントのどの分野よりも高い増加率を示すと予想しています。
VR市場は2025年には約70億ドルまで成長する
2020年のVR市場は18億ドルもの規模に成長、2019年と比較すると30%以上も成長しています。さらに今後数年間はこのまま約30%前後の成長率を維持し、2025年には約70億ドルに達するとPwCでは予想しています。
小型化・軽量化され、消費者の手に届きやすい「VRヘッドセット」が市場に登場したこと、それに伴い、高品質なVRコンテンツが充実してきたことが要因としています。
今後はオールインワンVR端末が主流となる
市場を牽引しているのはビデオゲームで今後も変わらず中心となっていきますが、VRビデオコンテンツの成長にも注目しています。2020年に約6億1500万ドルだったVRビデオは、2025年には14億ドルにまで成長すると見込んでいます。
VRコンテンツの成長は当然ながらヘッドセット市場と連動し、2025年にはおよそ3倍になると予想。消費者向けと企業向け両方が含まれますが、PwCでは現在主流の家庭用PCと連携するモバイルヘッドセットは衰退しオールインワンタイプ(ヘッドセットのみで完結するタイプ)が今後伸びていくと予測しています。
VR市場にとってはよい傾向ではありますが、現在ゲーム機を主流としているビデオゲームとの相性については疑問視をしています。理由として、VRゲームをデジタルで配信し、シームレスで楽しめるプラットフォームは今のところプレイステーションVRだけである点を挙げています。
出典: Global Entertainment & Media Outlook 2021-2025 report(PwC)
VR Growth to Outstrip All Other Media by 2025(VRFocus)
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