東大生の約半数が幼少期に愛読している!? オーソドックスからマニアックまで最新「図鑑」事情
現役東大生および東大生OBOGを対象に実施した読書に関するアンケートのなかで「幼児~小学生時代に好きだった本を教えてください」と聞いたところ、51人中、20人が何らかの「図鑑」と回答しました。そんな図鑑の最新事情に迫ります。
既存ジャンルにこだわらない! マニアックな切り口の図鑑
「切り口」次第で、子どものさまざまな興味を引き出すことができるのが図鑑の魅力です。
「いちばん〇〇なのは何?」と子どもに聞かれることはありませんか。そんな「いちばん」が好きな子どもにぴったりなのが「いちばんの図鑑」。さまざまな「いちばん」を集め、幅広いジャンルに興味を広げます。
いちばんと似ていますが、「身近なものから宇宙の果てまで」とにかくいろいろなものを比べてみようというコンセプトの『くらべる図鑑』(小学館)も秀逸。地中から建物、生き物まで、スケールが壮大です。
我が家は、2冊目の『もっとくらべる図鑑』(小学館)を小学生高学年の頃に購入。単純な大きさ比べに加えて、時間の流れなどの比較もあって見ごたえ十分。さまざまな年齢の子にフィット。長く使える図鑑です。
ジャンルミックスで、ウソ?ホント?と楽しめるびっくり情報をたくさん詰め込んだ『まぎらわしい現実の大図鑑』(東京書籍)は大人が夢中になりそうなマニアックさ。
最近の傾向として、最新の世の中の仕組みを文字とビジュアルで解説した図鑑も多く登場しています。
『旅でみる世の中のしくみ』(ポプラ社)は、身の回りにある物や身近なサービスが自分の手元に届くまでどんな旅をしてきたのか、その流れを知ることができる図鑑。水、お金、エネルギー、インターネットなど、実は説明が難しいものも多いので、大人も一緒に勉強できそうです。
世の中だけでなく、『もののしくみ』『きかいのしくみ』(ともに学研プラス)など、ジャンルを絞ったものも。めくって触れるタイプなら、小さい子どもでも楽しめます。
『MOVE 小学生のずかん』(講談社)『小学生になったら図鑑』(ポプラ社)など、「小学生のための」という年齢切りは、小学校入学と同時にプレゼントにしてもよさそうですね。
子どもが口にした何気ない疑問や質問をキャッチし、興味がありそうな分野の図鑑をすかさず与えてみるとよさそうですね。小さい頃から図鑑を愛読して将来は東大生⁉そんな成長を見せてくれるかもしれません。筆者の主観や我が家の場合など、一例ではありますが、豊富なバリエーションの中から、どんな図鑑を選べばよいのか迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。