東大生の約半数が幼少期に愛読している!? オーソドックスからマニアックまで最新「図鑑」事情
現役東大生および東大生OBOGを対象に実施した読書に関するアンケートのなかで「幼児~小学生時代に好きだった本を教えてください」と聞いたところ、51人中、20人が何らかの「図鑑」と回答しました。そんな図鑑の最新事情に迫ります。
「はじめての図鑑」として何を与えるか迷ったら……
未就学児に図鑑を買い与えるときは、感覚やビジュアルでインパクトのあるタイプがおすすめ。写真よりもイラスト、大きめの文字で書かれているものが安心です。
■ポップアップ、まどあけ……さわってみる図鑑
たとえば、『はっけんずかん』(学研プラス)シリーズは、しかけをめくると魚や虫が出てくる仕組み。いきものが動く様子や食べ物を見つけたりする様子が分かります。イラストと写真の組み合わせで構成されていて飽きさせません。
我が家がはじめて購入した図鑑が『はっけんずかん うみ』(学研プラス)でした。まどが付いていると、自然にめくりたくなるのが幼児というもの。めくる行為自体に夢中になっていたような気もしますが、ボロボロになるまで愛用。魚が餌を食べる様子など、うみの生き物の生態を楽しく学ぶことができる優れものでした。
まどあけではない幼児向けとしては、同じく学研プラスの『ふれあいこどもずかん』『あそびのおうさまずかん』なども。小学館の『まどあけずかん』は、ありそうでない「英語表記」つき。英語もついでに覚えてくれたら……と欲が出ますね。
人気のダイオグソクムシやチョウチンアンコウなどがダイナミックに飛び出してくる『ポップアップ深海生物』(鈴木出版)はワクワクがとまりません。
■子どもの素朴な「なぜ?」に寄り添う
子どもが普段から疑問に思う「なぜ?」をキーワードにした図鑑も人気です。学研プラスからは『なぜ?の図鑑』シリーズ。「なぜ血は赤いの?」など自分の体にまつわる疑問に答えます。
『プレNEO』シリーズは、子どもの世界観を楽しく広げてあげられるような多彩なテーマ展開。『ふしぎの図鑑』『せかいの図鑑』『よのなかの図鑑』『げんきの図鑑』など子どもが日頃から興味を持っている分野に寄り添ってあげたいですね。
いわゆる図鑑というカテゴリからは少し外れるかもしれませんが、頭のいい子を育てるシリーズの『なぜ?どうして?ふしぎ366』(主婦の友社)も、子どもの疑問をきっかけに学びを与えるという意味ではおすすめです。
■究極の“感覚的”図鑑! 作って楽しめるクラフトシリーズ
作ることが好きな子どもなら、工作系図鑑もおすすめ。小学館の図鑑NEOの『クラフトぶっく』シリーズは、ハサミものりも必要なく、組み立てるだけでゴミもあまり出ないのが魅力です。
『クラフトぶっく』(小学館)は我が家の子どもたちがかなり夢中になったシリーズのひとつです。動物、魚、昆虫、食べ物、世界遺産まで、作り尽くしました。ただ、完成した作品をどうするか問題がかなり難解。一時期、壁一面に飾るなどしながら、捨て時の見極めに難航しました。小さい生き物は特に細かい作業が発生するので、手先の鍛錬にも。作品の保管場所を確保してから購入することをおすすめします。
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