SDGsへの取り組み評価、全国第1位は鳥取県、第2位は石川県
「(あなたの居住する)都道府県はSDGs達成のために積極的に取り組んでいると思いますか」という質問に対し5段階で回答してもらった結果をもとに点数を算出したところ、「SDGs指数」が最も高かったのは鳥取県でした。「よく取り組んでいる」が4.8%、「少し取り組んでいる」が26.5%と、3割以上の人が県の取り組みを評価。第2位の石川県は「よく取り組んでいる」が5.4%と鳥取県より多かったものの、「少し取り組んでいる」が22.3%となり評価指数がわずかに下回りました。
47都道府県の平均では「よく取り組んでいる」が3.1%、「少し取り組んでいる」が16.7%、合計19.8%となった一方、「全く取り組んでいな い」14.4%、「あまり取り組んでいない」14.1%とSDGsへの取り組みについて否定的な意見の方が上回りました。地域のSDGs取り組みへの理解はまだ十分ではないといえそうです。
環境や社会の持続度につながる住民の行動も鳥取県が第1位
環境や社会の持続につながる行動20項目について「あなたが普段の生活の中で、意識して取り組んでいるものがあればいくつでもお選びください」との質問に対し、行動の平均が最も高かったのは鳥取県でした。SDGs評価でも第1位の鳥取県はSDGs 活動が全国で最も進んでいる県といえるでしょう。
具体的な行動の中で実行している人が最も多かったのは「エコバッグ」で55.0%、続いて「ゴミの分別」が52.9%、「節電・省エネ」が45.0%と環境に対する行動が上位を占めています。
幸福度第1位は沖縄県、第2位は宮崎県
「あなたは幸せですか」という質問で各都道府県の住民に5段階で回答してもらったところ、最も幸福度が高いのは沖縄県となりました。「とても幸せ」が42.2%、「少し幸せ」が37.4%と住民の約8割が幸福を感じている結果に。
「全く幸せではない」はわずか1.6%、「あまり幸せではない」は6.4%とネガティブな意見がとても少ないのが印象的です。前年まで2年連続で第1位だった宮崎県は今回第2位になったものの、幸福度が高い県であることに変わりはありません。
幸福度の上位には九州など西日本の府県が多い一方で、東京が45位、神奈川県が46位など関東や東北などの東日本は総じて順位が低くなっています。全回答者で見ると29.1%が「とても幸せ」、36.8%が「少し幸せ」と回答しており、およそ3人に2人が「幸せ」と答えた結果となりました。
持続度第1位は沖縄県、北海道が第2位、福岡が第3位に
地域の持続性に関する4つの指標(幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度)の平均値を「持続度」として算出した結果、第1位は2年連続で沖縄県、第2位は北海道、第3位は福岡県と前年と同じ顔触れとなりました。いずれも生活満足度、愛着度、定住意欲度が3位以内にランキングしています。
長野県と広島県、愛媛県の3県は前年より大きく順位を伸ばしており、特に愛媛県は全ての項目で前年より大きく数値が上昇しているのが目立ちました。
持続的な行動を取る人は「幸せ」を感じやすい
環境や社会の持続につながる「地産地消」「節電・省エネ」「寄付・募金」など20の行動のうち、取り組んでいるものを選んでもらったところ、6つ以上選んだ人の38%が「とても幸せ」と回答しました。対して「していない」を選んだ人が「とても幸せ」と回答したのは19%という結果に。SDGsに関連した、環境や社会の持続性につながる行動をより多くとっている人の方が幸福度を感じるといえそうです。
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