令和2年の傘の落とし物は24万本
最後に、各機関が発表している落とし物についてのレポートを紹介します。
まず、警視庁が発表している令和2年の落とし物の内訳と数量は以下です。
最も多いのは、証明書類で634,311点でした。拾得物全体に占める割合は20.8%となっています。かさ類は5番目に多い拾得物となっており、全体の7.9%という状況になっています。令和2年は、1年間の傘の落とし物の累計は約24万本でした。
やはり証明書類や有価証券類といった、明らかに重要なものが落ちているとなると警察に届ける人が多いということでしょう。
また、JR四国が発表した忘れ物白書や相模鉄道株式会社、相鉄バス株式会社が発表した忘れ物に関するレポートによれば大差をつけて傘の忘れ物が1位でした。
傘の中でも、ビニール傘はコンビニエンスストアをはじめ様々なところで購入できるので、「ある程度忘れても仕方がない」という意識が芽生えやすく、落とし物の多さに表れているかもしれません。また、その落とし物の多さから、「ある程度誰かの傘をとっても良いだろう」という意識にも繋がっている可能性も少なからずあるのではないでしょうか。
誰かの傘を盗むことは犯罪行為になるので、絶対にやめましょうというのはもちろんのこと、傘を持つ側としても、直近の環境問題を考えるにあたり、傘を購入・所有する意識も見直してみてはいかがでしょうか。