就職、転職活動を有利に進めるため、何か資格を取りたいと考える人も多いのではないでしょうか。応募条件として資格保有を掲げる企業もあり、資格の有無は転職活動を大きく左右する材料となり得るようです。実際には、どのような資格が「転職に役立った」のでしょうか。
ビズヒッツは4月23日、「転職に役立った資格」についてのアンケート調査結果を発表しました。同調査は、転職経験があり、転職で資格が役立ったと感じた男女500人を対象に、2021年4月2~14日の期間で、インターネットにより実施。
転職で役立った資格、1位は「簿記」! 簿記3級でも評価されたという声も
2位以下に倍以上の差をつけた、圧倒的1位は「簿記」。「未経験の経理職に応募したが、簿記2級を取っているなら大丈夫だと判断され採用された(男性)」などの声があるように、実際に「経理の実務経験がない人でも、簿記の資格があれば歓迎」という求人も多いようです。日商簿記は1級から3級まであり、「2級以上で応募可能」という条件をつけている企業もあるようですが、「簿記3級でも結構評価されました。経理のことを学ぶ意欲に見えるみたいです(男性)」など、簿記の入門とされる「簿記3級」でも評価されたという声も多く見られました。
2位は「普通自動車運転免許」。「出勤に必要だし求人の幅も広がるから(男性)」「営業職を希望していたので、免許があると動きやすかったため(女性)」などの声が寄せられました。21位(7人)には、配送業や農業など、トラックを運転する職種への転職に役立ったという「準中型以上の運転免許」もランクインしました。
3位は「TOEIC」。「英語を使う仕事だったため、資格があることで面接時にアピールポイントとなった(女性)」「旅行関係の会社だったので、TOEICやTOEFLなどの英語のスキルがあると優先で面接をしてもらえた(女性)」などの声がありました。
転職時に「スキルの証明に」「他の応募者と差をつけるため」資格を取得する人も
転職に役立った資格は、「転職以前から持っていた」という人が78.4%。転職のために資格を取ったという人は少なく、持っていた資格を活かして転職をした人が半数以上という結果になりました。
「前職で業務上必要なため取得。この資格があると、ビル管理の仕事が引く手あまた(男性/電気主任技術者)」「経理に興味があったので、学生時代に取得。転職先では応募条件の必須資格でした(女性/簿記)」など、学生時代や前職在職中に取得した資格を活かして転職したという実例が多く見られました。
一方、「不動産業界への転職を目指す上で必要と思ったから(男性/宅地建物取引士)」「好条件の事務系の仕事は競争率が高いので、他の応募者と差をつけるために資格を取得した(女性/簿記)」など、「転職のために資格を取った」17.6%の人は、転職したい業種・職種の「必須資格」や「有利になる資格」を狙って取得した人が多いようです。
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