TikTokと東宝が主催する縦型映画コンテスト『TikTok TOHO Film Festival 2021』にて、グランプリ受賞者に「浜辺美波さん主演の縦型映画を制作できる権利」が贈られることが明らかになりました。
スマホがあれば誰でも応募できる! TikTok×東宝の「縦型映画祭」
『TikTok TOHO Film Festival 2021』の特徴は、応募形式がTikTokに投稿できる9:16の縦型であること。スマホの普及や動画SNSの流行によって誕生した「縦型映像」の芸術としての可能性を追求するとともに、誰でも参加が可能なプラットフォームであるTikTokを活用して世界中・日本中から新しい才能を発掘する画期的なコンテストです。
・公式アンバサダーや審査員は?
公式アンバサダーは、北村匠海さん。審査員は、三池崇史監督ほか各界のクリエイターが集結。そしてグランプリ受賞者は、東宝プロデュースによる縦型映画の制作権利及びその制作補助費のサポートが受けられると発表されていました。
この度、その縦型映画に浜辺美波さんが主演することが決定。東宝の本気度が伺える追加発表に、大きな話題となっています。
「縦型映画」といえば浜辺美波? ドコモのWeb動画も話題に
浜辺さんの縦型映像といえば、2020年2月に公開されたNTTドコモのWeb動画『カンナとミナミの卒業』が話題になりました。浜辺さん演じるミナミが、橋本環奈さん演じるカンナとともにスマホで撮り溜めた高校生活の思い出を振り返るというもの。
縦型映像ならではの設定で、ドコモの公式Twitterで100万回再生を超える大ヒットに。そんな浜辺さんが主演する新たな縦型映画とあって、どのようなものになるのか期待が高まっています。
東宝シンデレラオーディションでデビューして今や多くのCMに出演し、映画やドラマにも主演する浜辺さんですが、今後は東宝が力を入れる「縦型映画の女王」としても活躍していくのかもしれません。
「縦型映画館」の時代がくる? TikTok×東宝がもたらす未来
東宝だけでなく、世界的にも縦型映画の気運は高まっています。2020年には『ラ・ラ・ランド』でアカデミー監督賞を受賞したデイミアン・チャゼル監督が、iPhone11Proで撮影した縦型映画をWeb公開。スタントマンが高層ビルから飛び降りるシーンなど、縦型を最大限に活かした映像が話題を呼びました。
また、全編一人称視点で撮影されたSFアクション映画『ハードコア』や全編パソコンの画面上で展開するスリラー映画『search/サーチ』など、斬新な映画をプロデュースしてきたロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフ監督が手がける「全編縦長映画」も2021年公開予定となっています。
コロナ禍で苦戦する映画業界の起爆剤として、IMAX・4DXに続く新しい映画体験に「縦型スクリーン」が登場する可能性も。2017年に虚構新聞が伝えた「縦長映画館オープン」が現実になる日はそう遠くないかもしれません。
そんな未来の映画祭である『TikTok TOHO Film Festival 2021』は、5月31日まで作品を募集中。参加作品はTikTokの「#TT映画祭2021」で観ることができます。ぜひ、注目してみてはいかがでしょうか。
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