アウンコンサルティングは4月27日、世界10カ国を対象に行った、日本への好感度や日本旅行前の情報収集方法についてなど、親日度調査の結果を発表しました。同調査は、韓国・中国・台湾・香港・タイ・インドネシア・インド・アメリカ・オーストラリア・イギリスの10カ国の18歳以上の男女を対象に、2021年3月1日~4月5日の期間で実施。
日本の好感度、タイ、アメリカ、オーストラリアで大幅に減少
日本への好感度は、前回2020年の調査と比較すると、「大好き」の回答率が「タイ(-27.6%)」「アメリカ(-20.5%)」「オーストラリア(-12.2%)」では大幅に減少しました。「嫌い」「大嫌い」の合計値は、前回調査と比較してインドネシア以外の全ての国で増加傾向。全体的に日本の好感度が減少していることがわかりました。
「日本人」への好感度は、前回2020年の調査より、「大好き」の回答率が「香港(-12.2%)」「インド(-17.8%)」の2カ国で大幅に減少。「嫌い」「大嫌い」は、台湾、アメリカ以外の全ての国と地域で増加しました。日本への好感度、日本人への好感度、どちらも減少傾向にあります。
日本の好きなところは「四季がある」「街がきれい」などの伝統的な情景
日本の好きなところは、前回調査と比較して「四季がある」が 香港、インド、インドネシアの3カ国で10%以上増加しました。タイ、インドネシアでは「街がきれい」の回答が20%を超えました。全体的に「日本食」「自然や景色」など、日本の伝統的な情景に関心が寄せられている傾向のようです。
日本人の好きなところは? 「真面目」「礼儀正しい」「丁寧」「親切」
「日本人」の好きなところは、10カ国中7カ国で回答率が20%を上回り、目立った回答は「礼儀正しい」でした。中でも中国は50%と高い割合。他にはアメリカ、オーストラリアでは「丁寧」、韓国では「親切」が40%以上と高い割合でした。
日本旅行で困ったこと……「スタッフとの会話が通じない」「交通費が高い」「電子マネー決済」
日本旅行においての不満は、10カ国中8カ国で「スタッフとの会話が通じない」「交通費が高い」の回答率が10%を超えました。「宗教に合った食事がない」の回答率は、前回調査と比べて10カ国中6カ国で減少しており、食文化におけるギャップは改善傾向にあるようです。インド、インドネシアでは「道路標識がわからない」、中国では「電子マネー決済」が挙げられるなど、国ごとに求められるカテゴリが違い、今後の課題となりそうです。
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