マイナビは4月22日、2021年3月時点で卒業予定だった高校3年生(現在は大学や専門学校などの進学先に入学した新入生)を対象とした「2021年 高校生の進路意識と進路選択に関する調査」の結果を発表しました。同調査は、2021年3月18日~31日の期間で、インターネットにより実施。対象となった2630名の進路決定先は、大学が1881人、短期大学が91人、専門学校が348人、留学・海外進学が7人、予備校・浪人が172人、就職等進学以外の進路が131人でした。
3人に2人が進路選択において新型コロナの影響を「受けた」
進路選択において新型コロナウイルスの影響を「非常に強く受けたと思う」が31.3%、「多少は受けたと思う」が33.8%で、影響を受けたと感じている高校生は、合わせて全体の65.1%を占め、3人に2人は影響を受けたと感じたことになりました。
コロナ禍の進路選択において、具体的に受けた影響として最も多かったのは、男女ともに「オープンキャンパスや学校体験に参加できなかった」(55.1%)でした。次いで、休校による授業の遅れや勉強環境の変化が影響したと思われる「学力に影響があった」(33.5%)、「模試や塾の授業などの受験対策を十分に受けられなかった」(20.3%)が続きました。また、「地元の学校を志望する気持ちが強くなった」という回答は、男女ほぼ同じ比率で挙げられ、全体での4位でした。
4月からの進学先で心配していることは「授業が予定通り行われるかどうか」
高校卒業前の3月時点で、4月の進学後について心配していることは、「進学先の学校で、授業が予定通り行われるかどうか」が56.7%で最も多く、過半数を超えました。「授業が予定通り行われるかどうか」が「進学先の学校で友人ができるか」(52.7%)を上回るのは、今年ならではの傾向といえます。また、「学費や生活費の工面」に不安を感じる人は、全体の3割に上りました。
高校3年生の1年間、新型コロナウイルスの影響を受けてきた今春の新入生は、6割以上の学生が進路選択に影響を受けたと感じ、また「部活動などで結果を残せなかった」など、高校生活に「やり残した」と感じているような面もうかがえました。
4月からの進学先においても、コロナの収束が見えない状況下で不安を抱えながらのスタートとなりました。今後、新入生の心配や不安の対象は、どのように変化していくのでしょうか。
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