就職情報サイトのマイナビが、日本経済新聞社と共同で調査した「2022年卒学生就職企業人気ランキング」を発表。理系は5年ぶりの1位、文系はなんと39年ぶりの1位という結果が明らかになりました。
文系で39年ぶりの1位に輝いたのは「東京海上日動火災保険」
文系1位となったのは、東京海上日動火災保険。「東京海上火災」時代の1982年(1983年卒)以来、実に39年ぶりの1位となりました。
選ばれた理由で多かった回答は「安定している」「業界上位である」 など。安定を求める大手志向がますます強まっているようです。
ただ、同社は以前から人気のある企業で昨年(2021卒、以下同)は3位でした。昨年の1位と2位が今年は10位圏外となったため1位に繰り上がったとも言えます。
その昨年1位のJTBグループは今年35位、昨年2位の全日本空輸は今年64位とそれぞれ大幅にランクダウン。コロナ禍における業績不振を反映するかのような結果となりました。
理系は「味の素」が5年ぶりの1位に
一方、理系ランキングでは味の素が5年ぶりの1位、ソニーが2位に。昨年までソニーは4年連続で1位、味の素も同じく4年連続で2位だったので、5年目にしてその順位が入れ替わる結果となりました。
味の素に限らず、3位のサントリーグループ(昨年4位)や4位の明治グループ(昨年9位)など、食品メーカーの多くが昨年に比べてランクアップ。巣ごもり需要の恩恵を受けた業界への注目度が高まった結果と考えられます。
また、昨年と変わらず5位のトヨタの他にも、23位の本田技研工業(昨年40位)や、65位のマツダ(昨年129位)など自動車関連企業も軒並みランクアップ。業績が復調しつつある自動車産業の「人気復活」が伺える結果となりました。
コロナ禍で明暗の別れた就職企業人気ランキング。就活生の企業を見る目は、コロナ以前よりもシビアになってきているのかもしれません。
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