電車やバスで遭遇した迷惑行為、第1位は?

「有能なビジネスマンは、公共交通機関を使わない」――世の中には、そんなセオリーがあるそうで、その理由は「いらぬトラブルを避けるため」なのだとか。でもそれは、あくまでもお金をたっぷり持っている人のお話で、庶民にとってバスや電車といった乗り物たちは日々の生活に欠くことのできない移動手段です。
 

一方で、たくさんの他人と空間を共有することによるトラブルもつきもの。日本民営鉄道協会の「駅と電車内の迷惑行為ランキング」(※一部抜粋)からも、みなさんのストレスやモヤモヤが見てとれます。

新シーズン、通勤・通学ルートが変わるなどしてストレスを抱える人も多いのではないでしょうか。今回は、電車やバスなどの公共交通機関で遭遇してしまった、なんとも切ないトラブル談をお届けします。
 

早朝。快適なはずの車内で起こった珍事件

朝6時過ぎ。遠方への出張に出るべく某路線の特急に乗った舞佳さん(仮名・35歳)は、トイレに行こうとして自分の席を立ちあがり歩き出した次の瞬間、とんでもない光景を見てしまいました。
 

「私の2つ前の席に女性がいたんですが、座っている……とは言い難い状態で身体が半分座席から落ち、ミニスカートがめくれてストッキングはずり落ち、パンツが丸見えの状態だったんです。さらに彼女が握りしめているカバンからは荷物が落ちて散乱していました。明らかに酔っぱらっているようなので、声をかけるかどうしようか悩んでしまい、まずはトイレに行くことにしたんです」
 

しかし舞佳さんがトイレから帰ってくると、その女性を横目にニヤニヤする男性たちの姿が。さすがにこれは……と思った舞佳さんは、その女性に対し、起きて服の乱れを正すよう声をかけました。
 

「親切心で声を掛けたつもりだったのですが……酔っぱらっている彼女には迷惑だったようで、『うるせぇ!』と怒鳴られ、持っていたカバンで思いっきり叩かれてしまったんです。めちゃくちゃ痛くて、ああもう、声を掛けた自分がバカだったんだ!と思って席に戻り、その後は知らぬ存ぜぬを貫くことを決意しました」
 

……にもかかわらず、どうしても彼女の様子が気になって、その後もさりげなく様子をうかがっていると、女性の横を通りながらわざとらしく立ち止まって眺めていく男性が後を絶たず、イライラが募るばかりだったと舞佳さん。
 

「あの女性のせいで……というよりも、スケベ心丸出しの男性たちのせいで、朝から最悪な気分になりました。酔っ払いって、何にせよ迷惑ですね。駅の改札にアルコール検知用の機械を置いて、酔っ払いは乗れないようにすればいいのに。それか、電車内の目立つところに車掌さんを呼べる携帯番号とか書いておいてくれたらいいのに。そうすれば、こんなトラブルが起きずに済むんじゃないでしょうか」
 

満員のバスの中で怒鳴る高齢者に辟易

自宅近くのバス停から最寄駅まで30分ほどのバス通勤を行っている和真さん(仮名・38歳)は、数か月前、バスの車内で思わぬトラブルに巻き込まれてしまいました。トラブルの原因となったのはひとりの高齢男性。優先席に若い女性が座っていたことに腹を立て、突然、車内で怒鳴り始めたといいます。


「その女性は私が立っている場所から1mくらい前に座っていたのでよく見えたのですが、彼女のかばんには妊婦さんがつける『マタニティマーク』のキーホルダーがぶら下がっていたんです。だから優先席に座るのは別に間違っていないと思うし、逆にぜひとも優先席に座っていてほしいと思うくらいなのですが、くだんの高齢男性は『若いクセに!』『席を譲れ!』と大騒ぎ状態で……」
 

女性が泣きそうな顔で「私、妊娠中なんです」と伝えると、なぜか高齢男性はさらにヒートアップ。
 

「妊娠は病気じゃない! 甘えるな!」

「そんなことじゃロクな子どもが生まれない!」
 

などと、聞くに堪えない暴言を吐き続けました。途中、和真さんをはじめとする周囲の乗客が「そんなことを言うんじゃない」「静かにしてほしい」と高齢男性をたしなめ、また、騒ぎに気付いた運転手さんがマイクを使って落ち着くよう声をかけましたが、相手はまるで聞く耳を持たず。最終的に、バスは緊急停車することになってしまったといいます。
 

「かなり揉めていましたが、最終的に高齢男性をバスからおろすことになりました。そのせいで20分以上バスが止まってしまい、会社に遅刻するハメになってしまって……。あれだけ他人に怒鳴る元気があるのなら、優先席に座らずに立っていればいいのでは?とでも……言ってやればよかった」
 

1日のスタートである朝にこうしたトラブルが起こってしまうと、その日1日、気分が塞いでしまうもの。かといって見て見ぬフリをしたり、その場から逃げるわけにもいかないので、なかなか辛いものがありますよね。しかしこうしたトラブルは「迷惑行為」に違いありません。公共交通機関の皆様にはぜひとも、こうしたトラブル対処のルールをしっかり決めていただき、まっとうな乗客が辛い思いをしなくても済むよう改善してほしいものです。