長年付き合ってきた恋人との幸せな結婚を夢見るのは、男も女も変わらないもの。しかし、夢への第一歩である「プロポーズ」が悲劇の幕開けとなってしまうこともあるんです。今回お届けするのは、最愛の彼女とプロポーズ破局した男性のお話。いったいぜんたい、何があったというのでしょうか。

彼女からの告白で付き合った楽しい5年間

埼玉県在住の篤夫さん(33歳)は今から10年ほど前、地元・関西にある会社に就職。その数年後、新卒で入ってきた女子社員から告白され付き合い始めました。
 

相手は芸能人でいえば広瀬すずさん系の、元気よく愛らしいタイプ。篤夫さん自身は、ヒマがあれば家で外国映画を見たり読書をしたり、どちらかといえばインドア派でしたが、彼女との付き合いをきっかけに、今週はあちらへ来週はこちらへと出掛けることが増え、「俺がこんな風にリア充になれたのは、彼女のおかげ!」と思っていました。
 

「とにかく可愛い子でした。今思えばちょっと我が儘なところもあったんですが、当時はその我が儘すら可愛かったんです」
 

常に一緒にいたがる彼女のため、土日は必ず時間を空け、ふたりの時間を作っていたという篤夫さん。彼女は実家住まいでしたが、一人暮らしの篤夫さんの家に遊びに来て料理を作ってくれたりすることもありました。
 

「タッパーに自作の煮物を詰めて持ってきてくれたこともありました。家庭的な子だなぁ、こんな良い子が俺の彼女だなんて、人生も捨てたものじゃないなぁ。なんて思っていたんです」
 

交際2年目。ある出来事が彼女を変えた

「彼女と交際を始めた翌年、携わっていたプロジェクトが成功し、昇進したんです。それに伴いボーナスの査定額がグッと上がったので、彼女の誕生日に『なんでも欲しいものを買ってあげる』と約束しました。彼女が選んだのは、某ハイブランドのハンドバッグ。30万円くらいするもので、そのときは『え!? そんな値段のもの選ぶの!?』と思ったのですが、男に二言はない!と思い、買ってあげました」
 

そのバッグをきっかけに、それまで家庭的だと思っていた彼女の要求が、どんどん大きくなっていったといいます。
 

「デートでファミレスに行こうとすると『こんなバッグを持っているのにファミレスなんてありえない』。今日は疲れているから家でのんびりしたいと言うと『私のこと、好きじゃないのね』……一事が万事そんな感じ。でも、可愛いからと、許してしまっていたんです。翌年には誕生日とクリスマスにハイブランドのアクセや財布、バッグをねだられ、その翌年にはプレゼントだけじゃなく海外旅行をねだられ……それでも、彼女の笑顔を見るだけで幸せだったので、文句も言わず買い与え続けたんですよ。バカですよね、俺」
 

満を持してプロポーズ。その結果は……

昨年12月。ふたりが付き合って5年目の記念日に、篤夫さんは用意していた指輪を彼女に差し出し、「結婚しよう」と告げました。
 

「指輪は、彼女が好きな水色の箱のハイブランドで購入しました。恥ずかしかったし高かったけど、彼女のために貯金をはたいた感じです。でも、彼女からの返答は『NO』。そのときは、照れているのだと思い「なんでだよー!」ってふざけ半分で理由を聞いたんです。すると彼女は、急にせせら笑うような顔つきになって言いました。『だって私、結婚式はディズニーランドで挙げるのが夢なんだもん。あなた、そこまでお金ないでしょ? 私、あなたの貯金額とか全部チェックしてるんだよね』って……」
 

一世一代のプロポーズを断ったのに「記念に指輪はもらってあげる♡」という彼女を見て篤夫さんはドンビキ状態。なんとか指輪を奪い返し、その場で彼女に別れを告げ、その足で指輪を返品しに行ったといいます。
 

「ハイブランドってすごいですよね。リアルに号泣しながら店に入っていったんですが、店員さんがすごい優しく接してくれて、俺が落ち着くまでずっと相手をしてくれました(笑)」
 

その後、なぜか彼女から「結婚はしないけど、付き合いは続行するよ?」的なことを言われ続け、さすがに「コイツ、無理!」と悟った篤夫さんは職場の上司に相談。上司は「ずいぶん高い授業料だったな」と苦笑しつつ、篤夫さんを東京本社に転勤させる手続きをとってくれたといいます。
 

「確かに高い授業料でしたが……俺が彼女を増長させちゃったのかな?と思うこともあります。会社の女子社員からは『そういう女の子は、元からそういうもんだと思うよ?』と言われちゃいましたけど(笑)」
 

彼女との結婚が無くなったことは、篤夫さんにとって吉だったのか凶だったのかは分かりませんが「彼女と付き合いをやめてからの1年で、あっという間に数百万円の貯金ができました。今後は堅実に生きます」と笑顔で語る篤夫さんを見ていると、別れられてよかったのではないかと――そう思わずにはいられません。