先月放送された「華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!」というテレビ番組の中で、博多大吉さんが放った「夫に悪気はないが、妻にとっては不快に感じる地雷行動」の話がネットで話題になっています。残念なことに、「思ったこと」を軽々とその場のノリで口にし、その言葉に妻が傷ついても「なんで? そんなことで?」と理解を示そうとしない困った夫が存在することは、残念ながら否めないもの。数ある夫のダメ発言の中から「やる気」を削いだ夫の言葉に焦点を当てて紹介します!

夫婦でお買い物。妻の逆鱗に触れたひとこととは?

コロナ禍の中でテレワークとなったご主人と、食べ盛りの3人の息子さんを抱え、毎日の食生活に気を配る日々を送っているという、群馬県在住の主婦・春香さん(39歳)。8月末から子どもたちは学校が始まり、お弁当を持ってでかける生活に。しかしご主人はテレワークを続行中とのことで、朝昼晩と手の抜けない食事作りは、春香さんにとって負担になっていました。
 

「それでもね、夫が美味しいと言って食べてくれればそれでいい、それだけで満足、そう思っていたんです」
 

ある日のこと。お子さんたちが学校に行っている間に、ご主人とともに最寄のショッピングモールに買い物へ行くことになった春香さん。ご主人が欲しがっていた本を買い、子どもたちの下着を揃え、食品売り場へ移動。野菜や肉類をカートに入れ、子どもたちが好きなコロッケか焼き鳥でも買おう……そう思い、惣菜売り場に足を運んだときのことでした。
 

「おい、見てみろよ!」
 

ご主人が不意に大声を出し、春香さんを呼び止めました。ご主人が指さす方を見ると、そこには、春香さんが得意料理のひとつとして挙げている料理が、パックになって並んでいました。
 

「それを見た夫が言ったんですよ。『これ、お前が得意料理って言ってよく作るやつじゃん。フツーに売ってんだなー。作るのめんどくさいの~とか言うなら、これ買えば?』って。一瞬で殺意が沸きましたね。本気で」
 

その料理とは中華料理の「八宝菜」。ニンジンや白菜は炒める前に湯に通し、うずらの卵は茹でて殻をむき、えびは背ワタを丁寧にとり、酒で臭みを取ってから片栗粉をまぶして……1度でも作ったことがある方ならご存知でしょうが、八宝菜を作るためには膨大な下処理が必要です。ましてや、食べ盛りのティーンエイジャーの胃袋を満足させるためには、それこそ野菜を切ることですら相当の仕事量になることでしょう。
 

「夫は、本気で『買えばいいじゃん』って思ったんでしょうけどね。ありえないですよ。めっちゃやる気が削がれたので、その日、夫の分だけ惣菜の八宝菜を買い、息子たちと私は私の手作りの八宝菜を食べました。夫は『これっぽっちじゃ足りないし、あんまり美味しくない……』と寝ぼけたことを言っていて、息子たちが不審がるので今日あったことを話すと、長男は『オヤジ……母ちゃんの地雷踏んだな。なんでそんなバカなこと言ったんだよ。俺でも言っちゃいけない言葉だってわかるのに』ですって。三男が茶化して『良かったな、母ちゃん。これから親父の分は、全部惣菜で済むぜ!』って言いだしたところで、夫が『すまん、俺が悪かった!! だからその八宝菜、ちょっとくれ!』って謝ってきたのですが、次男が皿をがっちりとガードしていて、その姿を見て思わず爆笑しちゃいました」
 

息子さんたちのおかげで、今回のことは笑い話にできたという春香さん。
 

見た目にこだわる夫が吐いた、やる気を削ぐひとこと

東京都にお住まいの優茉さん(35歳)は、ご主人から言われたひとことに傷つきやる気を削がれたものの、「結果的にはオーライだった!」と語ります。
 

事の発端は、昨年の5月。優茉さんのご主人の会社が主催するグランピングイベントが開かれ、そこに出掛けたときのことでした。家族そろって参加する人が多く、場の話題は必然的に家族のことに。誰々さんの息子さんが幼稚園のお受験をした、誰々のお嬢さんが慶應に受かった……優茉さんは「まるで家族の自慢大会のようで、ちょっとイヤな雰囲気」と感じたそう。
 

「私は大学生の頃に読者モデルをやらせていただいていて、そこそこ容姿には自信がありました。もちろん、プロのモデルの方には敵いませんから、普通より少しマシ、という程度のことだと自分でもわかっています。でも、だからといって怠惰な主婦になりたくなかったし、何より夫が、私が常にきれいであることを望んでいたので、28歳、31歳で出産してからすぐに体重を戻しました。とくに三十路に入ってからは、家でできるヨガや筋トレをし、ホームエステで自分磨きをし、夫のためにきれいでいられるよう心掛けていたんです」
 

そんな優茉さんを見て、ご主人の同僚やその家族は「きれいな奥さん!」「かわいい!」「さすが元モデル!」と絶賛してくれたそう。しかし、なぜかご主人だけは不満げな様子でした。
 

「あのさ。『奥さん、若い頃はきれいだったかもしれないけど、やっぱり30歳半ばになると下腹がヤバいですね』『近くでよく見たら、目じりにシワがありましたよ』って部下の○○ちゃんから言われたんだけど。おまえ、主婦だからってダラけるのもいい加減にしろよ」
 

その夜、子どもを寝かしつけてリビングに戻った優茉さんに、ご主人はそう畳みかけたといいます。
 

「よく見なくても目じりにシワはありますよ。下腹だって出てるかもしれませんよ。○○ちゃんは20代半ば。若い子と比べられても困りますし、そんなことで夫からいちいち文句言われたらやってられません。そう夫に文句を言ったら、『それでも、俺に向かって陰口を言われるような体形しか維持できていないおまえが悪い』ですって」
 

この一件でやる気を著しく削がれてしまったという優茉さん。ある程度の体形維持は続けていますが「もういいや! 年相応で! 夫が何を言おうがもういいや!」と、割り切るようになったのだとか。
 

「こんな私を見て、夫は『ちゃんと努力しろよ!』と呆れていましたが、私も負けじと『それなら、あなたもその下腹をきちんと凹ませて、枕に落ちてる抜け毛を1日10本以下に抑えてね。まさかと思うけど、人にそこまで言っておいて、自分は努力しないつもりなの?』と言い返しました。元々プライドだけは高い夫なので、自分の下腹や髪を指摘されたことに腹を立てていたようですが『あなたが私に対して言っていることを、そのまま返しているだけ。そもそも、誰にでも指摘されたら嫌なことくらいあるでしょう? あなたは私から薄毛を指摘されてイヤだったんでしょう? 私が同じように思わないとでも思ったの?』というようなことを言ったらさすがに効いたのか、それ以後、文句を言わなくなりました。自分の発言に責任が持てないくせに、勢いで言っちゃう男の人って……何がしたいんですかね」
 

春香さんのご主人は良かれと思って。優茉さんのご主人は完璧な奥さんであってほしいと願って。本人にとっては妻のためを思う気持ちから出た発言かもしれませんが、言われたほうはたまったものではありませんよね。
 

ちなみに、こういう発言に対しては、自分の胸に貯めておかず、ふたりの例のように、きちんと「言い返す」「やり返す」のも効果的なよう。離婚に至るほど溝が深まる前に、イヤなことはイヤだと言える関係を築くことを、夫婦ともに心掛けたいものですね。