飲み会強要、リモートセクハラ? コロナで増殖する「男たちの愚行」

コロナ禍で“男性による愚行”が目立っている……? ニュースになるほどではないけれど、思わず呆れてしまった“男性の愚行”を目撃してしまった、女性たちの嘆きをお届けします。

新型コロナに感染していながら地元近県を行脚し、ファンを集めて感染を拡大させた“迷惑系”YouTuberへずまりゅう(7月11日に窃盗罪で逮捕)。7月末には、40代男性が新型コロナ専用の病床からわざわざ鍵を壊して脱走。タクシーを使って自宅や勤務先に赴き、その足で多くの人が利用する温泉施設に行くという事件が起こるなど、コロナ禍における“男性による愚行”が目立つようになってきました。

そこで今回は、ニュースになるほどではないけれど、思わず呆れてしまった“男性の愚行”を目撃してしまった、女性たちの“嘆き”をお届けします。
 

「自粛」できない男が増殖中

神奈川県の飲食店で働くカオルさん(31歳)は、来店した男性客の態度に「辟易した」といいます。
 

「私が働く店のウリは、ちょっと豪華なランチビュッフェ。でも、コロナの影響もあってビュッフェは中止となり、お弁当の販売だけに切り替えたんです。ある日のこと、40代後半くらいの男性客が、怒り狂った様子で文句を言ってきたんです。『なんで弁当だけなんだ! ビュッフェをやれ! 今すぐ準備しろ!』って。その剣幕たるや、すごいのなんのって……スタッフの若い女の子なんて、恐怖で涙を浮かべてしまったほどでした。
 

でね。この人が、すごく仲の良い常連とかなら話は分かるんですが、ぶっちゃけ、スタッフの誰も見たことがないお客様で(笑)。一見の店に来てここまで文句言えるって、すごいでしょ? その後、オーナー(男性)が騒ぎを聞いて駆けつけると、その男性客は急にトーンを落としてそそくさと帰っていったんですよ。フロアスタッフが全員女性だったので、見下していたんでしょうかね」
 

埼玉県の会社員・ユリさん(41歳)は、職場の男性部下のバカさ加減に呆れているおひとり。
 

「長らくテレワークだったのですが、緊急事態宣言の解除とともにオフィスワークになりました。しばらくはみんなに会えた懐かしさもあり、同僚や後輩と飲みに行ったりしていたのですが、6月下旬に入って感染者数が増えてきた頃から、ふたたび飲み会を自粛するようになったんです。
 

そんな中にあっても、ひとりの男性社員が女性社員をしつこく誘い続けているんですよ……。みんな迷惑しているようだったので、上司でもある私が彼に注意すると『みんなコロナを気にしすぎ、警戒しすぎ! ちょっと飲みに行くぐらいだっていうのに、ビビりすぎ!』って逆ギレしてくる始末。話にならないので放置していますが、最近では女性社員だけじゃなく、他の男性社員からも距離を取られはじめたようで、仕事にも影響が出てしまっている状態。困ったものです……」
 

テレワークを逆手に取り、セクハラするダメ男降臨

深いため息とともに、自身が遭遇したエピソードを話してくださったのは、東京都在住のミサトさん(27歳)。
 

「私の会社は、今でも週のうち4日がテレワークになっていて、時間を決めてはプロジェクトメンバーでオンライン会議を行っています。はじめのうちはみんな、それぞれに気を遣いながら会議に参加していたのですが、慣れてきたためか、それとも気を抜き過ぎているのか、自分の子どもを膝に座らせたまま会議を行う男性が現れたんです。
 

他の社員から『お子さんですか? 可愛いですねぇ』なんて言われたものだから、その男性社員は調子に乗り、その後は毎回、子どもを膝にのせて会議に出る始末。奇声を上げては会議を邪魔する子どもなんて、誰もこれっぽっちも可愛いと思ってないし、100%お世辞に決まってるじゃん!って周囲は冷たい目で見てるのですが、オンラインではそうした空気感が伝わらないらしく、本人はまったく止める気配はありません。
 

それどころか『いやー、やっぱりさぁ、家庭を持って初めて正しい社会人って言えると思うんだよね~。いい歳した女性がひとりでオンライン会議に出席するとか、寂しいと思わないのー?』とか言い出して。見かねた課長が『君の今の言葉はセクハラになるが、理解しているか? それに、なんで毎回、子どもを膝にのせて会議に参加してるの? 君、ちゃんと働く気あるの? 他人をどうこう言う前に、自分が正しい社会人としてのマナーを身に着けたら?』と、ビシッと指摘。男性はさすがに気まずかったようで、それ以後はお子さんを登場させることはありませんが、まぁ……空気が読めないのは変わらないので、そのうち地方に左遷では?と、もっぱらの噂です」
 

在宅勤務なのに出社を止めない人々

都内のIT系会社で働くマナさん(29歳)は、テレワーク中の会社に忘れ物を取りに行った際、不気味な光景を見てしまったといいます。
 

「私の会社は基本的にPCさえあれば完結できる仕事です。なので現在も100%テレワークになっています。先日、会社に置きっぱなしになっていた私物のことを思い出し、会社に取りに行ったのですが、誰もいないはずのフロアになぜか電気が点いてたんです。え?みんなテレワークなのに、なんで?と思ってそっとフロアに入ると、驚くことに、数多くの男性社員が出社していたんですよ。しかもみんなマスクを着用してなくて、その光景に、思わずゾッ。
 

感染拡大を止めるためのテレワークじゃないの? なんのためのテレワークなの? てかこの人たち、なんで会社に来てるの?って、頭の中で疑問がグルグル。そ~っと自分の机に行き、目的の物を取って帰ろうとすると、ひとりの男性社員が『あれー? どしたのー? あ、君も家にいづらくて、出社してきたんでしょー!』って笑いながら声を掛けてきて、さらにびっくり。『んなワケあるかい!』ってツッコミたい気持ちを抑えるのに苦労しました。男性って……なんていうか、女性には考えられない、浅はかな行動を取る生き物ですよね」
 

今回紹介したのはごくわずかな事例ですが、コロナ禍で世間から大きくズレている自分自身を認識できていない男性の存在がクローズアップされつつあります。感染拡大を食い止めるために、そして、1日でも早く正常な社会に戻すために、このような愚行に走る男性たちに自分たちの行動を省みてほしいものですが……残念なことに、コロナウイルス以上に撲滅が難しそうです。

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