タピオカ騒動から離婚に発展しながらも、同じマンションに住み、金銭的にも精神的にも妻を支えることで好感度を取り戻していた、お笑いコンビ「FUIJWARA」のフジモンこと藤本敏史さん。元妻・木下優樹菜さんの現状が暴かれるにつれてやつれていく姿に、少なからず同情してしまった方も多いことでしょう。

しかし、妻の犠牲になることは、尊い行為なのでしょうか? これが真の愛なのでしょうか? それとも……? 実際、“似たような立場になった”ことがあるという男性に、当時から今にかけての心境を聞いてみました。
 

自分の手から妻が離れていく。その焦燥感がアダとなった

神奈川県在住の関口友也さん(仮名・56歳)は、10年ほど前に最愛“だったはず”の妻と別れた経験を持っています。親権は妻に。新築で購入した都内一等地のマンションも妻に……。
 

「当時は、それが最良では?と思ってしまったんですよ。妻とは、私が40歳のときに出会い、半年の交際を経て結婚したんです。10歳以上、年下だったこともあって、妻が何をしてもどんなワガママを言っても『コイツ、かわいいなぁ』としか思えませんでした。だから、妻が離婚したいと言い出したときも『またワガママ言ってる。かわいいなぁ』って……不思議と、そんな風に感じたんですよ。
 

離婚の原因は、妻が言うには性格の不一致だそうです。『あなたが仕事で出張が多いのが寂しい! こんな状態なら一緒にいる意味がない!』と。離婚はイヤだと反対したのですが、仕事の関係上、出張を減らすことはできません。話し合いに折り合いがつくはずもなく、仕方なく妻の言うことに従い離婚することになったんです。当時小学生だった子どもたちに苦労をかけさせたくないという気持ちもあって、親権もマンションも元妻に渡しました。養育費も月に15万円ほど渡していたのですが……こうしたことがすべて、裏目に出ることになるとは……」
 

はてさて。友也さんに、いったい何があったのでしょうか。
 

「離婚して2ヶ月と経たないうちに、妻が元カレをマンションに引き入れ、同棲生活を始めていました。まぁ、ご想像がつくと思いますが、どうやら妻はそもそも不倫していたらしく、それで私との離婚を急いでいたんです。子どもたちから『知らないおじさんが一緒に住むようになった』と聞いたときは、まあ、離婚した以上はそういうこともあるだろうと思っていたんです。でも、その元カレというのがクズみたいな男で、働きもせずに家でダラダラ。妻はパートをしていたようなんですが、収入は月に数万円のみ。すぐに家計が立ち行かなくなったらしく、養育費を増やしてほしいという連絡が入るようになったんです」
 

お腹を空かせた子どもたちから、SOSの連絡が……

離婚してから半年ほどが経ち、子どもたちが夏休みに入ったある日のこと。仕事中の友也さんに、子どもたちからこんな連絡が届いたといいます。
 

「ママ、お金がないらしくて、お昼ごはんを食べさせてもらえない。お腹空いたよ」
 

まさか、そんな状態になっているなんて!? と、友也さんは慌てて10万円ほどを元妻に送金。安心したのも束の間、翌月も、翌々月も金を無心をする電話が友也さんのもとに入るようになりました。ついには「生活費が足りないから養育費を30万円にUPしてほしい」と言われ、友也さんもそこでようやく目が覚めたのだとか。
 

「考えてみたら、私は子どもたちを養う義務はあっても、元妻と、その恋人を養う義務はどこにもなかったんですよね。でも、なんというか、離婚して明らかな他人になるのが辛くて現実が見えなかったし、たとえお金だけの関係であっても妻が自分を頼ってきてくれるのがうれしかったんだと思います。でも、さすがに“養育費30万円”は、人をバカにしすぎだろうと」
 

甘やかすことが愛情ではないが、それを知らない男は多い

良かれと思ってしていたことが、結局は子どもたちを苦しめてしまったことに気づき、自らの行いを猛省したという友也さん。それ以後、元妻を甘やかす行為は二度としなかったといいます。元妻に渡すのは、最初に取り決めた養育費の15万円のみ。ただし、子どもたちに会ったときにコッソリとお小遣いを渡し、お昼などはそれで食べるよう伝え、どうしてもお腹が空いたときや食事が満足にもらえないようなことがあれば、すぐに連絡を寄越すよう子どもたちに伝えたといいます。
 

「あれから7年。子どもたちは、下の子が高校に入学するまで妻の下にいましたが、今は私の家で暮らしています。それ以後、妻には一銭も渡していません。金を無心する電話が今でもかかってきますが、電話には出ずスルーしています。妻はいまだに私が盲目的に彼女を愛していると勘違いしているようですが……彼女をそんな風にしてしまったのは、私の責任でもあるんですよね。だからこそ、これ以上妻を甘やかすことは絶対にしません。
 

今回ね、フジモンさんの話を聞いて……『ああ、そうやって甘やかしちゃダメなんだよ……』と、自分自身のことを振り返ることしばし。別れた妻のことを本気で応援したいのなら、きちんとした自立を促さなければならないんです。そのことを、時間もお金もかかりはしましたが、知ることができてよかったと思っています」
 

元妻との復縁の可能性は?と尋ねると「絶対にありません。自分が愛した女性は、そんな惨めな要求をするような人ではなかったと信じたいので」と友也さん。
 

甘やかすだけが愛情ではなく、正しい道を示すことこそが愛情の正しい発揮の仕方になると思うのですが……今回の友也さんしかり、フジモンしかり、自身が実際に直面するまで、まるでそのことに気づけずにいる男性も、どうやら一定数存在するようです。