正捕手不在を解決!? 持ち前の強打でスタメンの座に

昨季5位に終わり、7年連続のBクラスに終わった中日。中でも敗因として挙がったのが正捕手の不在。昨季は加藤匠馬が最多出場を果たしましたが、その数字は92試合/245打席とレギュラーと呼ぶにはかなり物足りない数字。2018年にFAで加入して正捕手定着が期待された大野奨太は2018年から半減して、わずか34試合の出場にとどまりました。

これではいけないとばかりに今年の春季キャンプは一軍に捕手を4人登録し、横並びの状態でレギュラー争いを敢行。その中から一歩抜け出してきた感があるのが今年のルーキー、郡司裕也でした。

キャンプでも目立った動きを見せていた郡司はオープン戦でも積極的に起用されて打率は.357、OPSに至ってはチームトップとなる.955を記録しました。それだけに開幕戦でのスタメンも夢ではなくなりました。

新人選手にとってはただでさえ厚いプロの壁。その中でも最も経験が問われる捕手でスタメンを勝ち取るのは至難の業と言えます。ましてやシーズン開幕戦でその大役を務めるとなると……まさに快挙と言っても過言ではありません。

では、過去に開幕戦でスタメンマスクを被った新人捕手はいるのでしょうか?

数は少なくとも、一流捕手のオンパレード!

検証したのは2000年以降、新人選手が捕手として開幕戦からスタメン出場を果たしたケース。2000年以降では3例が該当しました。

▼開幕戦でスタメン出場を果たした新人捕手成績(2000年以降)

年度 選手名 球団 開幕戦打順 開幕戦成績 シーズン成績
2001年 阿部慎之助 巨人 8番捕手 5打数2安打4打点 打率.225 13本塁打 44打点
2006年 炭谷銀仁朗 西武 8番捕手 4打数1安打 打率.181 3本塁打 14打点
2016年 戸柱恭孝 DeNA 8番捕手 3打数無安打 打率.226 2本塁打 23打点

通算2000本安打を放ち、昨季で惜しまれつつも現役を去った阿部慎之助をはじめ、数こそ少ないものの、いずれも各チームでレギュラーを張った経験がある一流選手たち。3人ともアマチュア時代から強打が注目された選手でしたが、プロデビュー戦となる試合では投手をリードするのに手いっぱいになると考えた首脳陣が気を遣って(?)下位打線に置いているのも印象的です。

ちなみに今季、開幕した暁にはスタメン出場が検討されている郡司裕也も六大学リーグで4年の秋季リーグで三冠王に輝くなどなど打撃にも自信のある選手。開幕戦でスタメン出場を果たすようなら、球界を代表する捕手に一歩近づくと言えるでしょう。