「ゴメン、僕は着ない」…夫の強すぎる“こだわり”に息が詰まる

縁あって、好きあって結婚したふたり。でも、他人同士が営む「結婚」という共同生活において、お互い頭を悩ませることもありますよね。今回は、ご主人のとある「こだわり」に閉口しているという主婦の、こんなお悩みをお届けします。

縁あって、好きあって結婚したふたり。でも、他人同士が営む「結婚」という共同生活において、お互い頭を悩ませることもありますよね。今回は、ご主人のとある「こだわり」に閉口しているという主婦の、こんなお悩みをお届けします。

息が詰まる……夫の「こだわり」

東京都在住、2歳年上のご主人と結婚して3年になる橋本瑠美さん(仮名・27歳)は、悩みを抱えているといいます。
 

「ゼイタクな悩みであることは自負しています。でも……なんていうか……息が詰まるというか……」
 

瑠美さんの悩み。それは、ご主人についてのことなのだとか。
 

「夫が、不思議なこだわりを持っているんですよ。洋服についてなのですが……シャツ、ジャケット、デニムをはじめとするボトムス、さらにパジャマまで、すべて同じメーカーの同じ形のものを、色違いで揃えているんです。本人いわく『俺はミニマリストだから』って」
 

瑠美さんにしてみれば、毎回同じ服で飽きない? 同じシルエットばかりじゃ、つまらないのでは? と、疑問ばかりが沸いてきたといいます。
 

「友達に相談しても『あなたが何を不満に思っているのか分からない』と言われてしまうのですが……毎日毎日、それこそ土曜日も日曜日も祝日も、夫は同じ格好をしているんです。違うのは色だけ。その色も、派手な赤とか緑とか柄物とか、見た目に確実に分かるくらいの色であれば問題ないのですが、たとえばシャツであれば、白いシャツ、淡いブルーのシャツ、淡いピンクのシャツ、淡いグレーのシャツ……って感じで、大差ないんです」
 

結婚するまで、ご主人のこうした「こだわり」に気づかなかったのでしょうか?
 

「結婚するまでは、会うときはだいたいスーツ姿だったんですよね。もちろん私服のときもありましたが、毎回似たような服を着ているけれど、たまたまかな?程度に思っていました。まさかまったく同じ服を着ているなんて、思いもしなかったんです」
 

妻が選んだ服は、即座に却下

まるで1日中、制服を着ているよう、たまには違う服を着てほしい……。そんな思いで瑠美さんは、結婚1年目のご主人の誕生日に服をプレゼントしたといいます。
 

「夫は、ブランド名チラリと見ると、包みを開けることもなく『もらっておいてなんだけど着ないと思う。もったいないから返品してきて』って、すごく申し訳なさそうに言うんです。ショックで思わず泣いてしまったのですが、そんな私を見ても、夫はただオロオロして『僕が返品してくるから、泣かないで』ってトンチンカンなことをいうんです。
 

以来、夫のために服を買うのは諦めました。浪費癖がある旦那さんを持つ友人には、むしろ『うらやましい!』と言われますし、確かに、夫の衣類はかなり少ないので収納場所もとらないし、無駄な買い物はしないので節約にもなっています。私が服を買っても怒ることもなく『もっといろいろ買えばいいのに』と言ってくれるので、良い夫であることは間違いないと思うんです。でも……本当に、ただ、毎日がつまらないんです。毎日、毎日、隣を見るたび、同じ服を着た夫がいるんです。こんなことで悩むなんて、ただのゼイタクなんでしょうけれど……」
 

人の「こだわり」は、誰かに指摘されたからといって矯正できるものではないので、しつこく言うのは逆効果。その点、たった1度のアタックにとどめた瑠美さんの大人の対応は素晴らしいし、とはいえやっぱり「つまらない」と思う瑠美さんの気持ちも理解できます。
 

この悩みがゼイタクか否かはさておき、瑠美さんがミニマリストの彼を受け入れるか、彼が瑠美さんに歩み寄って違う形のシャツを買ってくるかは、神のみぞ知るといったところでしょうか。

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • AIに負けない子の育て方

    多様化する中学受験…実施校が爆増した「新タイプ入試」「英語入試」に受かるのはどんな子か

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    日本人には日常すぎて衝撃! 外国人が「最高に素晴らしい!」と称賛する日本のいいところ厳選3

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた

  • 「婚活」の落とし穴

    「男らしさ」がしんどい若者たち。「女性より稼いで当然」「デートもリードすべき」と言われても