西武V2の立役者、森友哉の成長ぶりに注目!

昨季のペナントレースを2年連続で制した埼玉西武ライオンズ。今季は黄金期だった1994年以来となるリーグ3連覇を目指しますが、そのキーマンとなるのは昨季の首位打者、森友哉でしょう。

プロ入り当時からその卓越した打撃センスには定評がありましたが、正捕手に定着した昨季は持ち前の打気に磨きがかかり、打率は規定打席到達年としてはキャリアハイとなる.329を記録。自身初のタイトルとなる首位打者を獲得しました。

守備の面での負担が大きい捕手による首位打者獲得は1950年以降のプロ野球界でも森を含め4例しかないという超レアケース。中でもパ・リーグでは1965年の野村克也以来となる54年ぶりの快挙でした。

まさに昨季の西武優勝の立役者となり、今季も活躍が期待されるのも頷けますが……一方で気になるのが森の今季成績。2年前は打率.275だったため、打率は1年で5分以上も爆上げした形に。今季はマークが厳しくなることが予想されるだけに昨季同様の好成績は望めないかもしれません。

そこで、森のように打率を爆上げさせて首位打者になった選手の翌年以降の成績はどうだったのか、検証してみましょう。

全選手が打率を下げたものの……意外な共通点が

検証したのは過去10シーズン(2009年~2018年)に前年打率2割台から首位打者を獲得した選手の翌年の打率。まずはセ・リーグの選手たちを見てみましょう。

▼セ・リーグの前年打率2割台からの首位打者の成績(過去10年)

選手名 球団 首位打者獲得時の打率(年度) 前年打率 翌年打率
長野久義 巨人 .316(2011年) .288 .301
阿部慎之助 巨人 .340(2012年) .292 .296
ブランコ DeNA .333(2013年) .248 .283
坂本勇人 巨人 .344(2016年) .269 .291
宮崎敏郎 DeNA .323(2017年) .291 .318
ビシエド 中日 .348(2018年) .250 .315

ブランコやビシエドなど、前年故障に泣いて成績が低迷した外国人選手が打率を1割近く上げて首位打者を獲得などやや意外なラインナップとなりましたが、翌年も打率3割を記録した選手は6人中3人と半数。残り3選手は成績を下げる形になりました。

ただし、打率2割に逆戻りにした3選手とも打率は.280超え。前年の首位打者獲得の勢いそのままに好調をキープしていたことが伺えます。

今季の森友哉は打率.280は堅い!?

続いて、パ・リーグの選手たちを見てみましょう。

▼パ・リーグの前年打率2割台からの首位打者の成績(過去10年)

選手名 球団 首位打者獲得時の打率(年度) 前年打率 翌年打率
鉄平 楽天 .327(2009年) .270 .318
西岡剛 ロッテ .346(2010年) .260 .226
角中勝也 ロッテ .312(2012年) .266 .288
長谷川勇也 ソフトバンク .341(2013年) .278 .300
角中勝也 ロッテ .339(2016年) .293 .269
秋山翔吾 西武 .322(2017年) .296 .323

延べ6選手中、翌年も打率3割を記録したのはセ・リーグと同じ半数の3人と一定の成績を残していますが、達成できなかったのは首位打者獲得の翌年にメジャーリーグへ移籍した西岡剛ともともと波のあるタイプの角中勝也のみという結果が出ました。

これを見ると、首位打者を獲得した選手はマークが厳しくなる翌年は打率こそ下げるものの、.280以上の数字を残すことがほとんどという結果が出ました。

この傾向を見ると、森も今季打率は.280を超えてくることはほぼ確実。捕手でこれだけの数字を残せれば他球団にとっても脅威の存在となることでしょう。

西武のリーグ3連覇達成のキーマン、森友哉の今季成績に注目してみましょう。