鈴木杏樹・喜多村縁郎の不倫劇…結局、一番の“悪者”は誰なのか?

女優・鈴木杏樹さん(50)と舞台俳優・喜多村縁郎(51)の“禁断愛”が、世間を賑わせています。今回の不倫劇で「一番の悪役」として、世論の裁きを背負うべき“登場人物”とは、実際の話いったい誰なのか……?

『週刊文春』の2月6日発売号が報じた女優・鈴木杏樹さん(50)と舞台俳優・喜多村縁郎(51)の“禁断愛”が、世間を賑わせています。

事態は泥沼に発展……

2013年に夫と死別した(=現在は独身の)鈴木さんが、妻帯者の喜多村さんと不倫関係に。なんでも、鈴木さんは喜多村さんから「(今年に入って)独り身になるつもりでいる」と言われたとか言われなかったとか……。さらには、喜多村さんの妻である元宝塚歌劇団のトップスター・貴城けいさん(45)が、やはり『週刊文春』の取材を受け「鈴木杏樹さんを許さない」と、その苦しい胸の内を明かし……事態は泥沼に発展しつつあるようです。
 

ネット上では「別れをほのめかして鈴木さんをたぶらかした男がサイテー」「いや、妻がいると知っていながら深い仲になってしまった女も同罪」「なんだかんだ可哀想なのは奥さん」……ほか諸々、まるで裁判のようなやりとりが頻繁に交わされており、決着の付けようもない不毛な“犯人(?)捜し”に躍起となっているフシさえ見受けられます。
 

誰かを“悪役”にしたい理由

さて。では、今回の不倫劇で「一番の悪役」として、世論の裁きを背負うべき“登場人物”とは、実際の話いったい誰なのか?──それについて論じる前に、このわずか前にやはり話題となった「東出昌大さん・唐田えりかさんの不倫騒動」で、お笑いコンビ『ハライチ』の岩井勇気さんが(33)自身のツイッターで、とある一般人のフォロワーと交わした、ちょっとしたやりとりを紹介しておきましょう。
 

まず、岩井さんのツイッターに「東出昌大の不倫について一言猛毒をお願いします」と一般人フォロワーが問いかけを。それに対し、岩井さんは「奥さんが騒いでいないのに周りが騒ぎ立てるのは余計なお世話。近所の噂好きのおばさんと一緒。面白がれる、人の不幸を常に探している自分がいるということを自覚してほしい。貴方含めね」とピシャリ。その後、その一般人フォロワーは当該ツイートを削除。すると、岩井さんは「猛毒を欲しておいて、自分に降りかかった時、ツイートを消してブロックされる意味がわからない。願いが叶ったんだからすごく喜んで欲しい」とつづった……のがおおよその経緯でした。
 

一般人フォロワーが当該ツイートを削除する直前、岩井さんは「本当どうでもいいんだよ」と捨てゼリフを残したとも聞きますが、ぼくも岩井さんとほぼ同感で、他人の色恋沙汰に「誰々が悪い」「誰々も悪い」「誰々は可哀想」……みたいな“優劣”なんぞ、安易に付けられるはずもない。身近な友人や肉親の不倫や浮気でさえ慎重なジャッジを要するのに、ましてや東出さんや唐田さんや鈴木さん……ほかの1ミリの面識もないヒトたちが惚れた腫れたで一喜一憂し、その“現場”を文春砲やフライデーに抜かれたところで、ぼくのような“外野”は「だからなに?」と、思考停止せざるを得ないのです。
 

著名人の不倫が世に出回ったとき、よく目にする錦の御旗的な糾弾例の一つに「奥さんが気の毒」(※東出ケースだと「杏ちゃんが気の毒」。なお、不倫したのが妻の場合は「ダンナさんが気の毒」)……ってえのがありますが、それすらも微妙、怪しいとぼくは思っています。そりゃあ、不倫しちゃった人は確実にモラルに反する行為に走ってしまったわけだし、既婚者であることがわかっていながら相手を許容してしまった人の落ち度も擁護できるものではない。それらに批難の矛先が向けられるのも致し方ありません。
 

「芸能人の粗相は批難されて当然」という理屈

けれど、もしかすれば、不倫されちゃった側の妻や夫だって、普段から頻繁に耐え難いほどのなんらかのハラスメントを、下手すれば肉体的暴力を、(不倫しちゃった側の)パートナーにぶつけていたかもしれない。別れたくても離婚届になかなかハンコを押してくれないから、結果として“もう一人の相手”と不倫の関係になってしまっただけなのかもしれない……極論、不倫までのプロセスを報じる記事の内容がすべて嘘っぱちである確率も0%ではなく、その真偽を知ることは、アカの他人であるぼくたちにできるはずもありません。そして「真偽を知ることができない」なら、「どうでもいいんだよ」「だからなに?」といった態度を貫きとおすしかないのです。
 

「芸能人は自分のイメージを公に売ることによって莫大な利益を得ているのだから、なんらかの粗相が発覚したら最後、公から批難されるのも当たり前」なる理屈があります。また、その“正論”を振りかざして“やらかしてしまった芸能人”を、まるで水に落ちた犬を棒で沈めるがごとくネット上でけちょんけちょんに叩きまくる行為が、ある種の人々にとっては日々のストレスを発散する有効な手段の一つとなることも理解できなくはありません。
 

しかし、誰にどれくらいの比率の“原因”があるのかがあやふやなまま、第三者を攻撃するのって……逆に、ぼくなんかは「沈黙する」より、何倍もの「誤審の可能性に対する恐怖心」といったストレスを感じてしまうのですが……いかがでしょう?

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