2019年12月10日、関東学生陸上競技連盟より、2020年1月2日、3日に行われる、第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する、20大学と関東学生連合チームの出場選手登録(エントリーメンバー)が発表されました。


エントリーメンバーとは?

出場する21チームは、各大学、最大16名までを出場選手として登録することができ、以後、選手の入れ替えはできません。よって、箱根駅伝に出場する10名は、今回の登録選手のなかから選ばれることになります。
 

今回は予選会突破校編として、予選会1位通過の東京国際大学から10位の中央大学まで、加えて関東学生連合チームについて、箱根駅伝の展望、注目選手をあげていきます(シード校についてはこちらの記事をご確認ください)。なお、昨年の戦力と比較するために、卒業生の名前も紹介します。
 

東京国際大学(2019年実績:箱根15位、予選会1位、全日本4位)

■卒業生:6区14位河野、9区21位浦馬場


■見どころ

今シーズンは全日本大学駅伝関東地区選考会1位通過、箱根駅伝予選会1位通過と好調を維持。全日本は箱根駅伝予選会の翌週に行われるというタイトな日程でしたが、箱根駅伝予選会と戦力を分散させて挑み、4位に食い込むなど選手層の厚みを増しています。伊藤達彦選手(4年)の活躍と、5区・6区を凌げば過去最高15位の更新はもちろん、初のシード権も見えてくるのではないでしょうか。
 

■注目選手:丹所健選手(1年)
大学入学後、5000mの自己記録を14分05秒65と大きく伸ばしており(10000mも29分11秒61を記録しています)、1年生ながら箱根駅伝予選会で個人50位に入るなど成長度合いの大きい、注目の選手です。エース伊藤達彦選手(4年)の後釜候補としても注目です。
 

神奈川大学(2019年実績:箱根16位、予選会2位)

■卒業生:1区15位山藤、4区21位枝村、7区14位多和田、10区20位佐久間
 

■見どころ
6月の全日本大学駅伝関東地区選考会では主力の不振で10位に終わるなど、2019年度の前半は苦戦していました。しかし、前評判が分かれていた予選会では真骨頂を発揮、高温で厳しいコンディションのなか、堂々の2位通過を果たしました。4年連続出場がかかる越川堅太選手(4年)を筆頭に主力選手が概ね順当にエントリーされました。
 

■注目選手:荻野太成選手(4年)
3000m障害の実力者で関東インカレ(2部)3連覇(2016~2018年)の実績を持ちます。11月に10000mでも28分39秒30の好記録をマークしており、前回6区区間7位の実績もありますが、他の区間に回る可能性も。
 

日本体育大学(2019年実績:箱根13位、予選会3位、全日本14位)

■卒業生:5区11位室伏、7区11位志賀、9区6位林田
 

■見どころ
混戦の予選会は主力選手が個人上位で走り、手堅く3位通過。全日本は14位に終わるも、これは主力選手を数名、予選会に専念させたため。前回1区・2区を担当した池田耀平選手(3年)、山口和也選手(4年)は再度同区間を担当か。主力を往路に並べ、上位で確実にレースを進めたいところです。
 

■注目選手:藤本珠輝選手(1年)
どのレースでもハイペースで突っ込む、積極的なレーススタイルの選手。1年生ながら箱根駅伝予選会で個人14位、上尾シティマラソン(ハーフマラソン)では1時間2分46秒の好記録をマークしています。
 

明治大学(2019年実績:箱根17位、予選会4位、全日本15位)

■卒業生:8区17位角出、10区22位坂口
 

■見どころ
エース阿部弘輝選手(4年)が故障の影響で予選会を欠場しながらも、4位通過。阿部選手はその後、10000m記録挑戦競技会で復帰し、エントリーメンバー入り。今回は主力数名を欠いた結果、1~3年生が13名エントリーとなり、下級生主体の布陣となっています。毎年の傾向ですが、4年生のエントリーが少ないのが気がかりです。
 

■注目選手:手嶋杏丞選手(2年)
予選会で積極的に飛び出し、個人9位。序盤、留学生に付いていく姿が印象的でした。全日本は2区16位と不調でしたが、その後10000mで28分40秒72を記録。今季急ブレイクの選手です。
 

創価大学(2019年実績:予選会5位)

■見どころ
予選会5位通過で3年ぶりの箱根駅伝出場を果たします。今回のエントリーでは3年生を中心としたエントリーとなっていますが、1年生も4名登録されています。箱根駅伝経験者はムソニ・ムイル選手、米満怜選手(ともに4年)のみですが、両選手が往路序盤に配置されれば、レースを大いにかき乱すことになるでしょう。
 

■注目選手:米満怜選手(4年)
予選会個人7位、11月に10000m28分30秒59の好記録をマークしており、他校も要警戒の選手。全日本大学駅伝関東地区選考会では1組目で明治大学・阿部弘輝選手とともに飛び出す積極性も持ち合わせています。
 

筑波大学(2019年実績:予選会6位)

■見どころ
予選会の結果発表で最も沸いたのは「6位筑波大学」がアナウンスされたときでした。26年ぶりの出場となり、箱根駅伝経験者は前々回(欠場)、前回と関東学生連合チームに選出された相馬崇史選手(3年)のみとなります。有力選手が集まった世代といわれる3年生が7名エントリーされているのが特徴。
 

■注目選手・相馬崇史選手(3年)
関東学生連合チームで5区を経験。繰り上げスタートながらも前回区間13位相当を記録しており、今回も5区での起用か。
 

日本大学(2019年実績:箱根14位、予選会7位)

■卒業生:2区1位ワンブィ、7区10位加藤
 

■見どころ
予選会は実業団経験のあるチャールズ・ドゥング選手(1年)の活躍もあり7位通過。箱根駅伝でも同様に2区での貯金作りが望まれるところです。下級生に5000m・10000mで良いタイムを持った選手が多く、上位でリズムよく走らせたら面白いかもしれません。
 

■注目選手:樋口翔太選手(1年)
予選会では初のハーフマラソンながら、序盤に飛び出すも個人33位と健闘。10000mでも28分43秒88を記録するなど、長距離にも対応してきました。高校時代にインターハイ1500m2位の実績を持ち、ラストスパートは出場選手随一。
 

国士舘大学(2019年実績:箱根18位、予選会8位)

■卒業生:1区9位住吉、3区18位多喜端、4区22位戸澤、6区19位高田、8区18位藤江
 

■見どころ
前回は2区終了時トップとなる見せ場を作るも、総合18位(往路14位・復路20位)。予選会はライモイ・ヴィンセント選手(2年)の個人2位というアドバンテージを生かし、8位通過。前回経験者5名がエントリーされており、まずは前回以上の成績を残したいところです。
 

■注目選手:鼡田章宏選手(4年)
過去2大会で5区を担当し、94回大会区間13位、95回大会区間12位。今回も5区で登場か。
 

早稲田大学(2019年実績:箱根12位、予選会9位、全日本6位)

■卒業生:4区3位清水、10区7位小澤
 

■見どころ

前回は直前のアクシデントが響き12位でシード権を失う。予選会はまさか、の雰囲気も漂ったものの9位通過。しかし全日本では6位と立て直し、前年より続いていた悪い流れをここで払拭。今回のエントリーメンバーもほぼ万全であり、12月に伝統の「集中練習」をこなし、箱根駅伝へ挑みます。
 

■注目選手:太田智樹選手(4年)
前回2区区間21位と苦戦したものの、坊主頭にして挑んだ予選会で個人16位、続く全日本は2区区間4位と復調。名門のエースは4年連続出場・3度目の2区出場が濃厚。
 

中央大学(2019年実績:箱根11位、予選会10位)

■卒業生:1区2位中山、2区5位堀尾、7区15位関口、9区8位苗村
 

■見どころ
事前は予選会トップ通過濃厚と言われていたものの、後半の失速が目立ちまさかの10位通過。次点の麗澤大学とわずか26秒差という接戦を勝ち抜いてきました。例年、予選会の成績以上に本戦で走るイメージがあり、伝統校の力を見せられるか。
 

■注目選手:田母神一喜選手(4年)
800m・1500mの実力者が全日本大学駅伝関東地区選考会後に長距離ブロックへ合流。予選会のメンバーから外れたものの、10000m29分30分91秒、ハーフマラソン1時間5分00秒を記録し、エントリーメンバー入り。最初で最後の箱根駅伝に挑みます。
 

関東学生連合チーム

例年通り、予選会敗退校のなかから選出され、予選会での合計タイムは2位に相当します。上土井雅大選手(亜細亜大学4年)、宮田僚選手(麗澤大学4年)は純真高校(福岡県)の同級生。外山結選手(育英大学2年)は出走すれば大学史上初。前回に引き続き、山川達也監督(麗澤大学)が指揮を執ります。
 

■注目選手:吉里駿選手(駿河台大学3年)

箱根駅伝予選会個人32位、11月に10000m28分54秒02を記録するなど、学生連合のエース候補です。関東インカレ(1部)1500m9位のスピードも持ち合わせます。