いまひとつに終わった昨シーズン

オフシーズン真っただ中のプロ野球。選手たちの去就が連日注目されますが、今季の主役となったのはシーズン4位に終わった千葉ロッテマリーンズでしょう。

 



今季から本拠地のZOZOマリンスタジアムにテラス席のホームランラグーンを創設。これによってチーム全体の本塁打は2018年の78本塁打からほぼ倍増となる158本塁打を記録しましたが、投手たちは相手に本塁打を打たれるケースが増えて、リーグワーストタイとなる143被本塁打を記録しました。その結果、69勝70敗4分の4位。井口資仁が監督に就任して2年目のシーズンはいまひとつの結果に終わりました。

この結果を受けて、ロッテは精力的な補強を展開。2020年に向けて大きな期待が持たれており、ファンの中では早くも「ゴールデンイヤーの再来」と注目を集めています。
 

ロッテファン待望のゴールデンイヤーがついに到来!?

この、ロッテファンの中ではまことしやかにささやかれている「ゴールデンイヤー」とは、5年に1度ロッテが好成績を残すというもの。

2005年、シーズン2位から勝ち上がって日本シリーズで阪神を撃破して31年ぶりとなる日本一を達成。それから5年後の2010年はシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち上がって日本シリーズで中日を破り、5年ぶりの日本一に輝きました。さらに5年後の2015年はクライマックスシリーズでソフトバンクに敗れてしまいましたが、シーズン成績3位ながら、クライマックスシリーズ1stステージで2位の日本ハムを撃破しています。

そして5年後となる2020年シーズン、ロッテの注目すべきポイントをまとめて紹介します。
 

その1.ドラフト会議で5年連続競合指名に成功

ペナントシーズンが終了直後に行われたドラフト会議で、ロッテは今年一番の目玉選手と言われていた大船渡の佐々木朗希選手を4球団の競合を制して当たりクジをゲット。未来のエース候補獲得に大きく沸きました。

近年のロッテの特徴となっているのがこのようなドラフト会議でのクジ運の強さ。2015年以降のドラフト会議でロッテが指名した1位指名選手の競合結果は以下のようになっています。

年度   指名選手 高校 競合チーム数   結果
2015年 平沢大河  仙台育英 2
2016年 田中正義 創価大 5 ×
佐々木千隼 桜美林大 5
2017年 清宮幸太郎 早稲田実業 7 ×
安田尚憲 履正社 3
2018年 藤原恭大 大阪桐蔭 3
2019年 佐々木朗希 大船渡 4


2016年の田中正義、2017年の清宮幸太郎こそ獲得できませんでしたが、競合再指名となった佐々木千隼、安田尚憲らはキッチリとクジを引き当てて獲得。素質溢れる選手を5年連続で獲得できたことでチームの戦力が劇的に向上しているのは言うまでもないでしょう。

実際、安田尚憲は今季二軍でイースタンリーグ最多となる19本塁打を放ち、来季は一軍定着へ期待がかかるホープに成長しました。
 

その2.球団史上初!FA選手を2人獲得

戦力強化のために欠かせないのがFA選手の獲得。ロッテは今オフでチームキャプテンを務めていた鈴木大地が楽天へと移籍してしまいましたが、楽天から美馬学、ソフトバンクから福田秀平をそれぞれ獲得しました。ロッテが同一年に複数のFA選手を獲得したのは球団史上初のケースとなったため、大きな話題に。

ちなみにロッテが過去に獲得したFA選手は3人です。その中には5年間で48勝を挙げた涌井秀章がいるなど、獲得する選手の見極めには定評があるので、美馬と福田の来季の活躍も大いに期待できます。
 

その3.弱点のブルペンを的確に補強

今オフにボルシンガーをはじめ4人の外国人選手との契約を打ち切ったロッテ。その一方でチェン、レアード、そして途中入団から14本塁打を放ったマーティンの契約を延長するなど戦力の見極めが的確でしたが、その中でも注目すべきだったのが2018年に広島を退団したジャクソンの獲得です。

広島を退団した今季はメジャーのミルウォーキー・ブリュワーズと契約して28試合で防御率4.45と低調な成績に終わりましたが、広島時代は3年間で175試合に登板して92ホールドを記録するなどセットアッパーとして活躍。今季のロッテはリリーフ陣が負け越すなど安定感がなかったので、ジャクソンの加入は大きなプラスとなるでしょう。
 

ゴールデンイヤーの再来なるか?

いかがでしょうか? これまであまりオフシーズンに目立つことがなかったロッテが例年にはない積極補強で戦力の底上げに成功。来季の台風の目として注目を集めることになりました。10年ぶりとなる日本一へ向けて、2020年のロッテはどんな成績を残すのでしょうか?