14日に出雲駅伝!スピード勝負の展開に注目

10月14日、島根県出雲市で第31回出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)が行われます。
 

出雲駅伝は11月3日に行われる「全日本大学駅伝」、1月2、3日に行われる「箱根駅伝」とともに学生三大駅伝のひとつに数えられており、駅伝シーズンの幕開けとして多くのファンが心待ちにしています。


出雲駅伝は他の駅伝に比べると距離が短いことが特徴に挙げられます。
 

全6区間45.1kmで行われ、6区以外は10km以下となっており(箱根駅伝は全10区間が約20km、全日本は全8区間中6区間が9~12km、2区間が約17、19km)、短い距離でスピード勝負の展開になりがちです。
 

前回王者・青山学院大学の今年の戦力は……

13日、各校の区間エントリーが発表されました。ここでは有力校の顔ぶれを紹介していきます。
 

昨年の出雲駅伝では全6区間中3区間で区間賞を獲得(1区、2区、4区)、残り3区間でも区間2位(3区、5区、6区)と安定した成績を残し、第28回大会以来の優勝を果たしました。
 

当時のメンバーから1区区間賞の橋詰大慧選手(当時4年・現SGH)、3区区間2位の森田歩希選手(当時4年・現GMOアスリーツ)が卒業しましたが、前回大会4区区間賞吉田圭太選手(3年)に加え、新戦力として、岸本大紀選手(1年)といった高校時代からの実力者が台頭しました。
 

前回大会2区区間賞の鈴木塁人選手(4年)が補欠になるほど、選手層が厚くなっています。


一方、箱根駅伝優勝の東海大学(第30回出雲駅伝3位)は、入学時より「黄金世代」といわれた4年生たちが最終学年を迎え、今大会も4年生が6名エントリーされています。主将の館澤亨次選手(4年)はエントリー外ですが、日本選手権3000m障害覇者の阪口竜平選手や、2年連続1区に配置された西川雄一郎選手(共に4年)、直前の記録会で5000m13分台に突入した市村朋樹選手(2年)などタイムの良いメンバーが選出されており、優勝候補の声も高いチームです。


東洋大学(第30回出雲駅伝2位)も上位候補と目されていますが、選手層が上述2校に比べると劣る面もあり、未知数な部分があります。しかし、駅伝では常に安定した成績を残していることに加え、ユニバーシアードで金メダル獲得(ハーフマラソン)の相澤晃選手(4年)という大エースを3区に配置しました。3区で大きなアドバンテージを得ることが、東洋大学の上位進出には欠かせません。
 

駒澤大学、帝京大学は直前の記録会で好記録が続出しており、上記3チームと遜色ない戦力を有しているといえます。両チームとも10000mやハーフマラソンに強い選手が揃っており、全日本大学駅伝、箱根駅伝のほうが力を発揮しそうですが、出雲駅伝で優勝しても不思議ではないと思います。
 

上位を狙う注目チームは?

そのほかの注目校についても分析します。


●國學院大学

箱根駅伝や春・秋のトラックレースの活躍から優勝候補に名も挙がっていますが、他校からマークされて臨む初めてのレースになるため、実力を発揮できるかがポイントになりそうです。


●北信越学連選抜

1区森悠人選手(新潟大学3年)は日本インカレ10000mで16位の実績を持ち、自己記録29分36秒36を記録しました(この記録は北信越学生新記録です)。前回大会、北信越学連選抜は18位でしたが、1区9位と好スタートを切ったため、再現なるか注目です。


●立命館大学

5000m14分1桁台の自己記録を持つ選手を5名要しており、戦力は関東勢と遜色ありません。過去30回行われている出雲駅伝において、優勝校はすべて関東の大学となっており、立命館大学には関東勢以外初優勝の期待も集まります。
 

「もうひとつの出雲駅伝」にも注目!

出雲駅伝はレースが終わった後にも注目です。テレビ放送はありませんが、全チームのゴール後、浜山公園陸上競技場にて「出雲市陸協記録会」という5000mの記録会が行われます。出場するのは、出雲駅伝にエントリーされながらも「走れなかった」(つまり出雲駅伝では補欠メンバーだった)選手たちです。
 

前回は、出雲駅伝を走ってもおかしくない実力者の湊谷春紀選手(当時東海大学4年・現横浜DeNAランニングクラブ)が4位に入り、アピールに成功。その後、全日本大学駅伝(7区9位)は苦しい走りでしたが、箱根駅伝(9区2位)では初優勝を決定づける活躍を見せました。


また、神林勇太選手(青山学院大学・当時2年)、湯原慶吾選手(青山学院大学・当時1年)は同記録会1・2位でゴール。出雲駅伝優勝の流れから、「もうひとつの出雲駅伝」でも青山学院大学勢が上位に入り、選手層の厚さをアピールしました。
 

出雲駅伝には出場できなくても、「出雲市陸協記録会」に出場した選手たちがその後活躍することもあるので、ここでの走りや、その後の活躍にも注目してみてください。