世界的に見ても類を見ないほど実力が拮抗していて予測がつかないサッカーJリーグ。今シーズンも残りわずかとなり、大混戦の様相を呈している。特に混沌としてきたのが残留争いだ。
 

2019 Jリーグキックオフカンファレンスの様子(写真:松尾/アフロスポーツ)



J1リーグは18チームのホーム&アウェーの総当たりで順位がつき、毎年下位2チームがJ2への自動降格。さらに16位チームはJ2の3位から6位チームが争う昇格プレーオフトーナメントを勝ち上がったチームとの入れ替え戦を行うレギュレーションになっている。

26節終了時点で、15位から9位のなんと7チームが勝ち点1差の中にひしめいており、下位3チームを争う戦いが大混戦となっている。それぞれのチーム状況で勝ち残る方法を考えていこう。
 

現在の下位3チームは⁉

最下位のジュビロ磐田は入れ替え戦を行う16位のサガン鳥栖と残り8節となった26節終了時で勝ち点差9をつけられており、まずは入れ替え戦を目指すのが現実的なライン。シーズン途中に名波浩監督を解任するなど2度の監督交代を行うも、復調の兆しは見えておらず厳しい戦いが続いている。

17位は昨年J2から首位で昇格した松本山雅。圧倒的なスピードを誇ったエースの前田大然が今夏ポルトガルのマリティモへ移籍するも、代わりに補強したFW阪野豊史が浦和戦で決勝点を決めるなど、粘り強く戦っている。また運動量を武器とするチームだけに今後涼しくなってより良さが出る可能性は十分にある。

そして現在入れ替え戦圏内の16位サガン鳥栖。残留ラインの15位とは勝ち点差が4あるが、下位チームとの直接対決が8試合中5試合と残留争いのカギを握ることになりそうだ。
 

1試合で6ランクダウンも⁉大混戦の15位から9位

現在かろうじて残留圏内にいるものの安心できないのが、26節終了時で勝ち点31の15位浦和レッズから勝ち点32の9位ヴィッセル神戸までの6チーム。8位の大分トリニータは勝ち点39を稼いでいるため、残留争いは神戸から下の10チームで争われるだろう。

勝ち点差1の中に6チームがひしめいており横一線の状態だ。勝ち点では僅かに優位に立つも、得失点差は-25と断トツ最下位の清水など、それぞれが不安要素を抱えている。
 

タレント揃いでも安心できず……

イニエスタに続き次々とバルセロナから選手を獲得したヴィッセル神戸(写真:森田直樹/アフロスポーツ)



これから残留争いのライバルと5連戦の14位のベガルタ仙台。上位との試合が少ないだけに確実に勝ち点を取る必要がある。その一方で、15位の浦和は終盤に上位チームと5連戦。アジアの覇権を争うACLでは現在ベスト4進出中ながらも、リーグでは低空飛行が続いており不安定な戦いが続いている。この強豪といえど10月の清水、鳥栖戦で取りこぼすさすことがあれば99年以来の降格がちらつき始めるだろう。

ヴィッセル神戸はイニエスタを筆頭に次々と各国代表レベルの選手を獲得。さらにシーズン中に4人の外国人選手や日本代表の酒井高徳を獲得、するなど超異例の強化策を取るも、結果に繋がっているとは言えない。タレントはJトップだけにJ2でプレーするようなことは許されないだろう。
 

電撃解任!予測不能の名門

風間八宏監督の標榜する超攻撃的なパスサッカーを見せていた一方で、昨年から改善されない守備の不安定さが残留を争う現状を生み出していた名古屋。とうとう9月23日、風間監督の電撃解任が発表された。後任は現在のチームとは全く正反対の守備的なサッカーをするフィッカデンティ監督。Jリーグでの実績も豊富だが、果たしてこの交代はどう影響してくるのかに注目だ。

その他曹貴裁監督のパワハラ騒動が未だ解決していない湘南や、2014年の国内3冠時のツートップであるパトリックと宇佐美貴史を夏に同時補強した名門ガンバなど、それぞれ、ギリギリの戦いが続きそうだ。