チームの貴重な戦力、スイッチヒッターの現状は?

投手によって入る打席を変えられるスイッチヒッター。古くは柴田勲(元巨人)や松井稼頭央(元西武など)などの大打者で知られていますが、最近はその存在自体がレアなものに。貴重な存在だけにチームにとっては貴重な戦力となることでしょう。

そこで気になるのが今季のスイッチヒッターたちの打席別の打撃成績。当然ながら選手たちにも得意不得意があり違いが大きくなることもあるので、現役のスイッチヒッターたちの打席別の打率成績を調べてみました。
 

杉谷拳士の意外なデータが明らかに!?

今季のプロ野球界で支配下登録されているスイッチヒッターの野手は13名。その中でも両打席合わせて60打数以上たっている選手は8名いました。まずは左打席の打率を見てみましょう。

選手名 球団 左打席打率(打数-安打数) シーズン打率
アルモンテ 中日 .286(84-24) .294
若林晃弘 巨人 .280(93-26) .302
金子侑司 西武 .257(241-62) .238
藤井淳志 中日 .250(24-6) .250
田中和基 楽天 .244(90-22) .196
モヤ オリックス .244(78-19) .252
杉谷拳士 日本ハム .239(67-16) .220
佐野皓大 オリックス .200(50-10) .223

▲右打席時の打率(2019年8月1日現在)
※両打席合計60打数以上の選手を対象

右投手を相手にすることが多いためか、多くの選手が右打席よりも多く、中でも打率のベストに輝いたのは中日のアルモンテ。思えば昨季も原樹里(ヤクルト)や平良拳太郎(DeNA)から打率.500を超えるハイアベレージを記録していたように左打席から好打を連発しています。今季は打撃不振で二軍暮らしが続いていますが、好成績を残しています。
 

2019 MLB 開幕戦 プレシーズンゲームで活躍する杉谷拳士(写真:AP/アフロ)



そして、某バラエティ番組で対戦相手から「左で打てや」とイジられることが多かった杉谷拳士(日本ハム)はなんと左打席で立った時の打率の方がシーズン打率よりも高いという意外な数字が出ました。ただし、シーズン打率.220も左打席時の打率.239もお世辞にも高打率と言える物ではないだけに更なる奮起が期待されます。
 

巨人期待のホープが堂々のトップ!

今度は右打席時での成績をチェックしてみましょう。

選手名 球団 右打席打率(打数-安打数) シーズン打率
若林晃弘 巨人 .348(46-16) .302
アルモンテ 中日 .314(35-11) .294
モヤ オリックス .280(25-7) .252
佐野皓大 オリックス .250(44-11) .223
藤井淳志 中日 .250(44-11) .250
杉谷拳士 日本ハム .196(51-10) .220
金子侑司 西武 .192(104-20) .238
田中和基 楽天 .000(22-0) .196

▲左打席時の打率(2019年8月1日現在)
※両打席合計60打数以上の選手を対象

打数そのものが少ないことも理由ですが、打率3割の大台を超えた打者が2名。アルモンテは左打席時よりも高い打率を記録していますが、そのアルモンテを超えて1位に輝いたのが巨人の若林晃弘です。

若林は交流戦の開始と同時に巧打でアピールすると、すぐさまセカンドのレギュラーに定着。当初は左打席でしか本塁打が出ませんでしたが、7月5日の対DeNA戦では今永昇太から2ラン本塁打を放つなど、7月以降の本塁打はいずれも右打席で打ちました。この調子ならば杉谷拳士に続いて史上19人目の1試合左右打席本塁打の記録も狙えそうです。

また、オリックスへトレードで移籍したモヤも右打席時は打率.280と好調。これまでの安打はすべて単打だったため確実性は下がりますが、長打は左打席でないと期待できないというデータが出ています。

スイッチヒッターたちは後半戦のキーマンになるか!?

いかがでしたか? チームにとって貴重な存在と言えるスイッチヒッターですが、選手によっては得意/不得意の打席があることがわかります。シーズン終盤に向けてますます首位争いが白熱することが予想できるだけに、彼らがチームのキーパーソンになる可能性も高いでしょう。後半戦の彼らの打席に注目してみましょう。