「子どものため」よかれと思ってが……

「子どものため」と思っていた言動が、実は子どもを追い詰めているとしたら? 「子どもが幸せになれるか」より、「子どものために何をしてあげるか」を熱心に考え始めたとき、親子のボタンの掛け違いが始まるのかもしれません。

子どもを追い詰める親の言動とは…

1. 「あなたは○○だから」と言い続ける

「あなたは何をやっても下手」「乱暴者」といった決めつけや、「幼稚園にいく子が好き」「お勉強をする子がいい子」と、愛情を条件に行動を促すことで、子どもに必要な自己肯定感が育たないことがあるようです。

 

2. パパは注意! 育児の責任をママに丸投げ

子どもの人格形成に大きな影響を与える夫婦関係。夫が育児や家事の責任を妻に丸投げして、すべて妻のせいにする様子は「子どもにとって大切な人」を不幸にすることでもあります。

 

3. 日々のできごとに追われて「未来の楽しみ」を失っている

低いテストの点、散らかった部屋、いう事を聞かない子ども……。毎日ガミガミ、イライラしたら、ちょっとだけ先を見通して「理想の1年後」を想像してみませんか?

 

4. ごほうびをコントロールの道具として利用する

「アンダーマイニング効果(過正当化効果)」という現象をご存知ですか? これは、内発的なやる気だけで夢中になっていた行為に対し、ごほうびなどの外発的な動機づけをしてしまうことにより、もともとのやる気がダウンしてしまう現象です。

「ごほうび」の言葉に目を輝かす子どもを見ると、ついつい安易にやってしまいがちですが、ごほうびは、動機づけの常套手段とするべきではないようです。

 

5. 悪口は連鎖する! 子どもは親を見て育つ

自分の感情の処理をうまくできない人のなかには、不満を身近な人にグチることで、安易に解消し続けている人が少なくありません。家庭のなかでそうした親の言葉や態度に触れ続けてきた子は、無意識のうちに同じ方法を学んでしまい、その方法を当たり前のものとして取り入れてしまうことも。

 

6. 子ども時代の思い出が習い事だらけ

「子どもがいい職について苦労のない人生を」という親心も、ゆきすぎは注意。「子どものため」という大義名分のもと親が熱心になりすぎることで、子どもに「学歴がないと豊かな人生が送れない」という強迫観念を植え付け、のちの人生に深刻な影響を及ぼしかねません。

 

7. 大きな目標より、目先の目標を強要する

よりよい教育環境を求め、子どもの中学受験を選択する家庭は少なくありません。とはいえ、子どもには「この道しかない」と伝えるのではなく、数あるオプションの1つであり、「決してゴールではない」ということを伝えることも大切。自分のための受験とならないために注意が必要です。

 

8. 抑圧、自己犠牲……親自身が幸せを見失っている

子どもに「たし算」を教えるためには、自分が「たし算」ができる必要があるように、子どもが幸せになるためには、自分自身が幸せを実感していることが大切。親は笑顔の表情を子どもの脳裏に焼き付けてあげたいものです。


子どものためだと思っていたことが、逆に子どもを苦しめてしまっている場合も案外少なくはありません。まずはひと息ついて、客観的に親である自分自身を見直してみましょう。